イモリをイモリのまま飼育する方法! 野生のイモリの棲息地に学ぶイモリの自然飼育! アカハライモリが脱走しないビオトープの環境づくり! メダカとアカハライモリが美しく自然に暮らすビオトープ 6
Автор: 高機能ビオトープ・持続可能な生態系の設計と運用
Загружено: 2020-10-28
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※これは従来の生命維持的な飼育ではなく、アカハライモリが豊かに暮らせる(適正な生態を保全できる)飼育を追求する動画です。
※この動画のイモリに関する言及はすべて「活動期の成体のアカハライモリ」が対象です。
アカハライモリが「脱走の名人」と呼ばれる背景には、脱走せざるを得ない飼育環境でイモリが飼育されてきた歴史があります。
成体のアカハライモリは水棲傾向が非情に強く、本来活動期に上陸することは稀です。
上陸が必要になるのは、水中の重要な環境要素を失い、イモリの生理的な欲求を満たせなくなった場合です。
下記に、フィールドワークで得た生態系の分析情報とビオトープにおける自己検証の結果を根拠に、イモリの本来の生態を再現する飼育を実現するために必要な環境構築の重要ポイントを解説しています。
【動画の主旨】
成体のアカハライモリの本来の生態について正しい理解を広めること。
【イモリウムの欺瞞(ぎまん)】
水中に環境要素を整備し、イモリにとって重要な生理的欲求を満たすことで、イモリを水中に留めておくことができます。
豊かな水中環境を与えられれば、そもそもイモリには上陸する必要性がありません。
イモリの上陸は「水中からの脱走」と言えます。
そして、水中からの脱走を繰り返すうちに、飼育スペースからも脱走していきます。
良好な水中環境を作るためのヒントは、自然下でのイモリの棲息環境にあります。
野生のイモリの棲息地の環境要素を分析してデフォルメし、飼育環境に取り入れるのが最も合理的です。
それらの環境要素は総じて一般的な「イモリウム」とは真逆の方向性を示しています。
本来の生態を再現してありのままのイモリ飼育を行う観点において、イモリウムは欺瞞に満ちています。
成体のアカハライモリの飼育設備として、なぜイモリウムを選択するのでしょう?
その動機を追求すればイモリ本来の生態を度外視した選択理由に行き着くはずです。
イモリに好かれる水中環境を作るには、相当な水深と水底面積が求められます。
しかし、イモリウムでは比較的小さな底面積のケージが選ばれる傾向にあり、ケージ容積の大部分を水上構造物の造作に費やし、肝心の水中容積はタッパで作った水溜り程度という画は珍しくありません。
そのような環境ではイモリの上陸頻度が極端に増すことは当然であり、その延長としてフタなしでは脱走も頻発します。
その結果、「イモリは脱走する、よく陸に上がる」と一般的に認知されていますが、それはイモリ本来の生態ではなく、飼育者がイモリの生き方を歪めた結果生じたイモリのやむを得ずの反応です。
イモリウムで飼育することは個人の自由であり、良くも悪くもありませんし、批判の対象にもなり得ません。
ただし、イモリを不適な環境に置いたことで歪んでしまった生態をイモリ本来の生態と誤認されてしまうことは非常に残念であり、防ぎたい事態です。
それは、後に続く飼育者にとって害悪になりかねません。
イモリウムで飼育されたイモリが本来にはない生態を示すことは事実であり、本来のイモリの生態を尊重する環境構築を志す飼育者がその事実を知ることは有意義なことです。
既成概念に囚われない革新的な水棲生物飼育のプラットフォームとして、私は「生態系ビオトープ」を研究しています。
イモリ飼育の環境構築においても、現状圧倒的なポテンシャルを秘めています。
【生態系とは】
生き物の集まり(生物群)だけでなく、特定エリアの生物が相関して持続的に生きる環境を構成する環境要素(植物や石、土や泥、光陰や温度湿度などあらゆる環境的要素)をすべて含めたものを生態系と呼びます。生態系を構築するには環境要素が生体に与える影響を理解し、物質循環の複雑なプロセス(食物網)を包括的に再現する必要があります。
【イモリの脱走と脱走対策について】
イモリの脱走自体は環境改善の必要性を飼育者に知らしめる指標としてポジティブに捉えることができます。
イモリを脱走させない飼育環境を作るにあたって、イモリが飼育スペース外へ物理的に脱走できる状態にしておく必要があります。
ただし、脱走によるイモリへのダメージや周辺生態系への影響を回避するために、管理スペースからの脱走は適宜防ぐ必要があります。
安全な管理スペースの中に飼育スペースを設ける二重構造でリスクヘッジとします。
さて、成体のアカハライモリが要求する水中の基礎的な環境要素のうち、最重要の下記5点をご紹介します。
【アカハライモリが求める水中の重要な環境要素】
①身を隠せて光と視界を遮る「陰・闇の空間」が豊富であること
②自由に常食できる持続的な餌環境(餌となる生物が生きられる生態系)
③最低30cm前後の深場と5cm前後の浅瀬
④水平方向への移動を頻繁に制限しない程度の水底面積
⑤多様で雑多な有機物の障害と植物由来の遺骸を含む底床(泥・デトリタス)
※水質保持の必要性と手法については割愛します。
【①身を隠せて光と視界を遮る「陰・闇の空間」が豊富であること】
まず、水中をくまなくクリアに観察したい飼育者としての欲求を抑えることが肝心です。
つまり、飼育者の意識改革が必要です。
人間が観察しやすくなるほど、イモリに不適な水中環境となります。
水中での観察エリアは水場のほんの一角(浅瀬等)に限ります。
自然下の棲息地では水自体が濁っていて半ばシェルターの役割を果たすケースが多く、それに加えて少しの遮蔽物だけでも「暗く濁ってよくわからない水中環境」が成立しています。
一方、飼育下では一般的にクリアな水になってしまう上、ライトを照射して一様に明るい環境を強いる傾向があります。その場合は水草や石、流木、黒色フィルム等をフル活用して水中の大部分が人目と光を遮る「暗所」となる設計にします。
「水中にシェルターを設置する」という考え方がありますが、実際はそれでは不十分です。
イモリにとっては「水中全体がシェルター」である必要があります。
これは小規模な水場には特に重要です。
現に野生のイモリにはそのような環境を消極的に選択して定着する傾向があります。
イモリに選ばれない環境を排除していくのが環境構築技術の向上において基礎的な考え方となります。
【②自由に常食できる持続的な餌環境(餌となる生物が生きられる生態系)】
イモリにとって飼育者が直接与える餌(給餌回数)だけでは圧倒的に足りません。
本来は食べたいときに食べることができ、食べたい欲求を適宜満たせる状態が生理的には正常と言えます。
食餌を飼育者の餌やりに完全依存すると、給餌のインターバルでイモリは「食べられないストレス」にさらされます。
結果、餌を求めて彷徨い、狭い水中に見切りをつけて上陸し、新たな水場を探そうとするのはイモリにとって当然の生命維持行動です。
餌不足の環境に追いやりながら、「本来のイモリは上陸する生き物、脱走の名人」等と評するのは完全な誤認であり、飼育者の怠慢です。
イモリの上陸は「水中からの脱走」であり、ネガティブな刺激によって引き起こされた行動です。
この問題を解決する鍵は「水中の生態系」です。
餌となる小型水棲生物が多く存在すれば、イモリの水中定着率が飛躍的に向上します。
また、大量に人工餌を与える場合と違い、適正な生態系の中で断続的に摂食させる場合はイモリに食べすぎに起因するトラブルは起きづらいです。
【③最低30cm前後の深場と5cm前後の浅瀬】
【④水平方向への移動を頻繁に制限しない程度の水底面積】
これらを担保するには、比較的大型のビオトープや水槽が必要です。
コンパクトな縦型のパルダリウムやイモリウム水槽に生体展示以上の機能を持たせることは難しいです。
インテリアとして割り切るならその選択にも合理性があります。
しかし、本来の生態を再現するレベルの飼育を目指すなら設備の選択を誤っています。
ケージが小さいなら、陸地の造成よりも水場の容積を作りだす方がイモリの本来の生態に則していると言えます。
【⑤多様で雑多な有機物の障害と植物由来の遺骸を含む底床(泥・デトリタス)】
野生のイモリは小枝や落ち葉、水草や泥(デトリタス)など無数の多様な有機物が入り乱れた「ゴチャゴチャした水中」で生きています。
人間から見れば不快で無価値に思えたり、水槽設備的には邪魔であっても、その存在にはイモリにとって重要な意味があります。
結論を言えば、水中は大げさなくらいにグチャグチャに作り込むのが理想です。
⑤は②を叶える水中の生態系を構築する上で必要不可欠な環境要素であり、①に取り組むことで⑤の一部を叶えることができ、⑤に取り組むことで①の一部を叶えることに繋がります。
⑤は②にとって必須であり、⑤と①は補完し合う関係と言えます。
また、⑤は③と④の不足を緩和する効果もあり、水中環境全体を一体的にブラッシュアップさせる働きを持ちます。
⑤の重要な効果として「イモリの意識を分散させる」ことが挙げられます。
例えば、ベアタンクや砂利、ソイルを敷いただけの水中では、イモリは苦もなく水中を移動できますし、イモリの視界を遮るものは水中容器の側面に達するまで何もありません。
このような環境にイモリを置いた場合、水中でイモリにどんな活動を期待できるでしょうか。
端的に言えば「水に浸かって数歩歩いて壁にぶつかる」というパターンを繰り返させるだけです。
その結果、「水中からの脱走=上陸」の発生を助長することになります。
逆に⑤が豊富であれば、イモリが見る物、触れる物、匂う物に絶え間なく満たされた状態になります。
イモリの視界は細かく遮られ、水中を移動する度に新しい視界に切り替わり、水中に雑多に存在するあらゆる物質に意識を削がれ、時に興味を示し、口に入れてみたり、探索したり、考えさせる機会が飛躍的に増し、終始複雑な行動分岐を発生させることができます。
これにより、簡単に言えば「飽きない水中環境」を作ることができます。
これには混泳相手への執着が薄れる効果もあり、複数飼育におけるありがちなトラブルは極めて起こりにくくなりますし、メダカやエビを執念深く追うこともなくなるので適正に異種の飼育生物と混泳させることが可能になります。
【まとめ】
①~⑤は特別なことではありません。
それらはすべて野生生物としてのイモリの当たり前の欲求を叶えるものであり、本来はすべてイモリに与えられている環境要素です。
イモリの生理的な欲求を満たすことができれば、イモリの不自然な上陸や脱走を抑止でき、イモリに愛される飼育環境を作れます。
環境改善で着目するのは野生の棲息環境を構成する「環境要素」です。
環境要素は無数に存在します。
水や餌、湿度や熱だけでイモリが生きてきたわけではありません。
一般的な水槽アクアリウムやイモリウムでの飼育はイモリの生活から死なない程度に豊かさを奪っています。
その結果、本来のイモリとはかけ離れた、まるで別種のような生態のイモリが出来上がります。
【余談】
①~⑤の環境要素は他の水棲生物にも共通します。
例えば、同じく脱走の名人と言われるアメリカザリガニにもそのまま適用できます。
私はプラ舟80で作ったビオトープに4匹のザリガニを入れて長期間飼育しました。
レイアウトにスロープを作って脱走しやすい構造にしておいたにも関わらず、飼育期間中に脱走した個体は皆無でした。
ザリガニの脱走も環境要素の不足・欠如が原因です。
本来、ザリガニは無暗に陸に出ることはありません。
生き物に安直なレッテルを貼る前に、飼育者にはまず自らを省みる謙虚さが必要です。
その壁を乗り越えられる飼育者だけが、革新的でハイレベルな飼育技術を手にします。
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