【高い声・滑らかな歌唱】「音を波で捉える」自由に楽になる！《ボイトレ本当の基礎》

超一流と言われている人ほど「時にやっていることすらわからないように隠して」行う歌唱・発声法の王道でありながら、ボイトレスクールや声楽教室（特に音大声楽科）でも殆ど教えられることはないボイストレーニングメソッドです。無理な発声メソッドをしなくても体のバランスを覚えることによって高い声も楽になっていきます。

音符は波で捉えると歌はずっと楽に自由にうまくなり、辛い喉も楽になる！そんな楽曲と自分の思いを融合させる音の取り方・声の出し方を単純解説♪
音符と音符の間を自由なうねりで埋め、また一つの音符の中でも、自由な波を持たせることができるかが、鍵です。

ポイントは
・音程はたまに合っているくらいがちょうど良い
・正しい方法を習ってもなぜ高い声が苦しいのか、たとえ出てもつまらなくなるのか
・音程は見た目の音符という点ではなく、話すような自由な波で捉える
・楽譜にはその曲の無限にある音程の代表的な音しか書いていない

これができている人は自分ができていることにすら気づかないでやっている人が殆どですので、教えることが難しい部分なのです。他の一般的な呼吸・発声法・●●ボイスは習わなくてもじゅうぶん、自宅で自分でもトレーニングきますが、それが本当の歌唱力や伝わる声につながるためには、こういう部分が必要なのです。むしろ、こういう話すような自然な歌い方を知ることで本当は呼吸法も発声法も自ら覚えていきます。特に西洋由来の歌（オペラ・ポップス・ジャズ・ロック等）はそういう風にできているのです。
それを手助けするのがボイトレ・ボイストレーナーの本当の役割ではないかと思っています♪

さらに詳細は以下をご覧ください。

●こちらもご参照ください
【体も開く喉の開け方】
   • 【体も開く「喉の開け方」】ポイントは喉・舌・口蓋垂よりも「アゴの下」  
【思わず出る自然な声から自由に歌い話す方法。体の楽器化で高音も楽に】   • 「歌うように話す・話すように歌う」自然な声の出し方｜ボイトレ本当の基礎と実践【高音も...  

●腹式や共鳴を覚えても上手くはならない！？
習った通りの呼吸法やテクニックや、楽譜通りにただ正しく…とやると、どんどん歌は楽しくなくなってしまいます。腹式呼吸や鼻腔共鳴ができるから上手くなるのではなく、上手くなる過程で呼吸法や響きを覚えていくことを忘れないでくださいね。逆になっていませんか？

これは声楽、ロック、ポップスジャズ、どのジャンルでも同じことが言えます。声優・俳優等のセリフやナレーションなどもこの波をいかに掴むかという点で同じです。
楽譜に書いてある音符の音程は、作曲者（メロディーメーカー）が感じた無限の音のほんの一部を書いたものと思ってみてください。
逆に言えば、楽譜通りに、楽譜に書いてある音だけを歌うとむしろ下手になる可能性も大きいのです。

●なかなか上手くならない人、音域が伸びない人の特徴
長年ボイストレーナーをやってきましたが、どんなに正しいとされるボイストレーニング、発声法や呼吸法やミックスボイスなどを実践してきたのに、いつまでたっても上手くならない人、喉が苦しい人、高い声が出ない人がいます。その代表的な人が「楽譜がよく読める人」「絶対音感がある人」「一生懸命正しい音程を出そうとする人」…つまり、真面目でキチンとした人たちです（特に声楽の方には多いです。ついでジャズ等でしょうか…理由は…またの機会に）。

正しいはずなのになぜ！？こうなるとボイストレーナーは「余計な力を抜け」「気持ちが足りない」「響かせろ」などと「それができれば苦労しません」というようなことを言いがちで、言われた方は「私は歌に向いていない」「才能がないんだ」と落ち込んでしまいます。

もちろん、声帯の大きさ、体のバランスなど要素はたくさんありますが、学問化してしまうひと、実践を伴わない評論家耳になったり、論理に偏ったり、根性論に偏るような練習やレッスンをしても生徒さんは伸びません。

●才能や歌のセンスなど関係ない
そんなはずはありません！歌に不向きも才能もあるなしもないのです。多くの人は一生懸命になるばかりに、真面目にやろうとするばかりに、またなんとなく誰かの真似やそれっぽくやろうとするばかりに、赤ちゃんが自由に泣くような、動物たちが自然に吠えるような自由さを失っているだけです。

話し声にも音程はあるはずなのに、イントネーションという波は感じても、明確な音程はありませんよね。明確な音程をつけて話すと「昔のとてもわざとらしい通販の使用者の感想」みたいになります。歌だって同じなのです。

逆いいえば、楽譜が読めない人や音痴な人ほどチャンスとも言えます。意外と音大を出た声楽家のような人は、楽譜の正しさより自由さや気持ち良さを優先して自由に歌っている人を羨ましく思っているものですよ。

●歌をはじめとした声の表現が上達することとは
繰り返しますが、勘違いしてはならないのは、腹式呼吸や鼻腔共鳴ができるから上手くなるのではないということです。上手くなる過程で呼吸法や響きを覚えていくのです。逆になっていませんか？

ではどうすれば良いか？上手くなるということが何か、その第一歩は何かを知ることです。それは感動したとき人はどんな体の動きをするか、そして音程や良い声以前の、普通に自由に話すような生まれたばかりの声を知ることです。それさえしれば、そこに楽曲が乗り、ジャンルが乗り、声の種類や、テクニックも自然に乗せていくことができます。

逆に言えば、腹式呼吸や共鳴といった基本やビブラートやフォール、しゃくりといったテクニックを教えるのはすごく簡単なんです。ただし基礎がないと役には立たないだけです。もっと言えば、なんちゃってでやっていると、ミックスボイスはただの息漏れとなり、エッジボイスやデスボイスで声を壊す、高い声はただ出ているだけ…となりかねません。

お伝えしたいのは、テクニック以前の基本、基本以前の基礎です。基礎とは、声が生まれる理由（感動の状態を）を体の中に具体的に作り（体の楽器化）、思わず出るような自然な話すような、でも伝わる声を生み出すことです。
その時、腹式呼吸や必要から自然と始まり、基本とは何が見え、テクニックの必要性がわかり、なにより「あれ？私にもできそう」「今はまだまだだけど、光は見えている！」状態になるのです。

上手くなる予感や実感のない練習は、苦行であり、音を楽しむ音楽からはどんどん離れてしまいます。

さあ、自由な声と表現で、あなたにしかできない歌をセリフを世の中に響かせてください。

ボイストレーナー浜渦弘志
◆はまうずブレスデザイン◆
https://song-voice-life.com/