サイレントシャドー外伝 第8話「レンカの超未来マシン！？予知 vs 科学の対決！」[お話も見てね♪]

歌タイトル[予知できない未来へ]

第8話「レンカの超未来マシン！？予知 vs 科学の対決！」

昼休みの部室――
いつものようにゼロ、風花、霧乃、そしてレンカがくつろいでいた。昨日の“予言少女”天音ミコトの騒動がまだ記憶に新しく、ゼロはげんなりした表情でお茶をすすっている。

「ったく……あの占い女、今日も来んじゃねぇだろうな……」
「ふふ、私はちょっと面白かったけどな〜」と風花は笑いながらクッキーを頬張る。
霧乃は静かに本を読んでいたが、「まぁ、非科学的ではあるけど、行動力はすごいわね」と小さくつぶやいた。

その時、ドアがバンッと開いた。

「ごきげんよう！未来を読む者、天音ミコト、再び現る！」

「お前、来たのかよぉおおお！！」とゼロが叫ぶのも束の間、今度はレンカが立ち上がった。

「ふっふっふっ……ミコトさん。今日は、あなたの“予知”に一石を投じさせてもらうわ！」

「……レンカ？急に何？」

レンカは自信満々に、机の下から大きな銀色の機械を取り出した。パイプやコードが絡み合い、意味のわからないメーターが点滅している。

「名付けて、『未来波動干渉型超分析マシン・レンカver3.5』よ！！このマシンで、“予知”が本当に未来を見ているのか、それともただの偶然かを科学的に解明するの！」

「またロクでもないもん持ってきやがった……」ゼロがため息をつく。
だがミコトは、勝ち誇ったように笑った。

「面白いわ！ならば、あなたの機械と私の未来予知で、真実の未来を競い合いましょう！」

「望むところよっ！」

こうして、“予知 vs 科学”という前代未聞の対決が、ゼロたちの部室で始まることになった。

翌日――
「では、まずは私から！」とミコトがタロットカードを取り出し、神妙な面持ちでシャッフルし始めた。

「……見えたわ。今日の3時間目、ゼロさんの机の下から、白いハンカチが出てくるわ！」

「いや、誰かの忘れ物だろ、それ……」ゼロが半ば呆れつつ教室に戻ると――

「ゼロ〜、さっきハンカチ落としたから拾っといて〜」と前の席の生徒が声をかけてきた。

「……マジかよ。」

「フフン、当たったわね！」とミコトはドヤ顔。
だが、ここでレンカが反撃に出る。

「私のターンよ！未来波動を分析すると……次の休み時間、廊下の端でジュースの自販機が“売り切れ”になるはず！」

数分後、ゼロが自販機に行くと――

「うおっ！？全部売り切れてる！？何があったんだ……」

レンカは得意気に髪をかき上げ、「科学の勝利よ」と宣言した。

その後も、2人の未来予想対決は続く。

ミコトの予言：
「風花さんは、今日の放課後に“素敵な出来事”に出会うでしょう！」
→ 結果：風花が拾った紙袋の中に、大量の飴玉が入っていた。

レンカの分析：
「霧乃さんが次に歩いた場所の先に、“本の山崩れ”が起きる！」
→ 結果：図書室で本棚が倒れてきて、霧乃がギリギリでかわす。

「おいおい、これもうどっちが本物か分からなくなってきたぞ……」ゼロは頭を抱えた。

その日の放課後――
2人はついに“最終予測”を発表することになった。

ミコト：「この部室に……10分後、空から幸運の白い羽が舞い降りるわ！！」
レンカ：「いや、それは非科学的すぎるでしょ！？私のマシンによれば――“隕石が近くのグラウンドに落ちる”という波動があるの！」

「どっちもヤベェよ！！」とゼロが叫ぶ。

10分後――
誰もが固唾を飲んで待つ中、ふと窓から白い羽根がひらりと舞い込んできた。

「き、来た……！？」とミコトが手を伸ばす。だがその直後、**ドガーン！！**という音が響いた。

「な、なんだ！？」窓の外を見ると、グラウンドの片隅に煙が立ち上っている。

「うわ、あれって隕石！？マジで！？」

「すごい！2人とも当たってる……？」風花が目を輝かせる。
だが霧乃が冷静に分析する。

「羽は校舎裏で羽ばたいた鳥のものね。隕石は、レンカが先週飛ばした失敗作が大気圏から戻ってきたらしいわ。」

「私の発明の帰還！？それって……成功ってこと！？」

「いや、ダメだろ！！」ゼロが全力でツッコんだ。

【エピローグ】

翌日の部室。
ミコトは、また予言ノートを片手に笑顔で登場した。

「次は、ゼロさんに運命の出会いが……！」

「もうやめてくれぇえええ！！」

一方、レンカはまた新しい未来マシンを背負っている。

「次は“未来の天気”を完璧に当てる装置を作ったわよ！」

「それ、普通に天気予報でいいだろ！！」

学園の平和（？）とドタバタは、今日も続くのであった――。