費用は4分の1「ミニ救急車」 高齢者多い山間部で威力 地域医療支える一助に
Автор: RKB毎日放送NEWS
Загружено: 2025-06-30
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急速な高齢化などを背景に救急車の出動件数は年々増加し、いま救急医療の現場がひっ迫しています。特に、自力で動けない高齢者が多い地域ほど、救急車の需要も増えています。こうした地域にある福岡県内の病院が、通常より一回り小さい「ミニ救急車」を導入しました。
黄色いナンバープレート 一回り小さいミニ救急車
福岡県広川町の姫野病院。サイレンを鳴らして救急車が出動しました。よく見ると、取り付けられているのは黄色いナンバープレート。一般的な救急車より一回り小さいいわゆる「ミニ救急車」です。姫野病院は、民間では全国で初めてミニ救急車を導入しました。導入した背景には、地域特有の事情があります。
狭い道や山道・・・一般の救急車が通り抜けできない場所も
姫野病院は、外来の診療以外にも積極的に救急患者を受け入れています。
診療エリアとする広川町や隣接する八女市などには、狭い道や山道が多く存在し、一般の救急車では通り抜けできない場合もあるといいます。姫野病院 姫野亜紀裕 院長
「消防署の救急隊だと、道が細くなったら太い道に止めて、そこから担架とかストレッチャーで運び出すという方法があるんですけど、病院の救急車の場合は人数が少ないので。もう本当に家に横付けしておきたいんですよね」
自力で病院に行けない高齢者 出動回数も増えている
さらに課題となっているのが、救急車の出動の増加です。
高齢化などに伴い救急車の出動件数は年々増加。出動件数はこの10年間でおよそ170万件増え、去年は過去最多の770万件にのぼりました。
広川町などでも自力で病院に行けない高齢の患者が増えているといいます。
姫野亜紀裕 院長
「自分で運転して受診をできない方が非常に増えているんですよね。それならもう僕たちが車を出して、本当に受診したいときに来てもらえる様にした方が地域のためになるんじゃないかな」
費用は4分の1 ガソリン代や維持費も安い
山間部などで威力を発揮する「ミニ救急車」。導入費用はおよそ700万円で一般の救急車と比べるとその費用は4分の1から5分の1程度。さらにガソリン代や維持費も安く済みます。
最大7人乗れる救急車 ミニ救急車は4人
ただ、肝心の設備はどうなのでしょうか。2台を並べて比べてみました。
まず、目を引くのが大きさの違い。一般の救急車の中にすっぽりと収まりそうなほどコンパクトです。RKB 馬場遼之介記者
「一般の救急車は、中にスペースがあり、作業を行えます」一般的な救急車の中には患者を運ぶストレッチャーと座席の間にスペースがあり最大7人が乗れるほか吸引機などの設備は横の収納に入っています。一方、ミニ救急車にはこうしたスペースがほとんどありません。馬場遼之介記者
「ストレッチャーの下や座席の後ろを有効活用しています」座席の後ろに酸素ボンベ横に吸引機を収納するなどして、救命士3人と患者1人の乗車を可能にしています。患者に付き添う家族が乗るスペースはありません。姫野病院 救急救命士 永田光宙さん
「大体は、姫野病院で保有する普通の救急車と変わらない程度に設備の方は整っております。心電図モニターと吸引器、あと酸素ボンベも入ってます」
老人ホームから救急要請
取材をしていたこの日、筑後市にある老人ホームから救急要請が入りました。
患者は発熱した90代男性。田んぼに囲まれた、道が狭い場所にあるため、「ミニ救急車」で出動です。
水路の脇の少し狭い道も難なく走行。男性を乗せ老人ホームから病院まで搬送しました。
消防署から「負担軽減される」という声も
主に軽症から中等症の患者を受け入れる姫野病院。普通の救急車2台とミニ救急車1台で多い時では月に80件以上出動しています。
そのためひっ迫する救急医療の負担を軽減する効果も期待されています。姫野亜紀裕 院長
「消防署から直接、「負担が軽減される」という声をいただくこともあるし、やっぱり軽症、中等症の人をうちが運ぶことで、本来の救急隊がやらなきゃいけない重症の患者さんの搬送に注力できるはずです」今後も増加が予想される救急搬送。ミニ救急車という新たな取り組みが、地域医療を支える一助になっています。
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