「大正3年（1914年）」いまさら聞けない日本の出来事。

1914年（大正3年）は、日本にとってまさに「転換点」と呼ぶにふさわしい年でした。政界では日本中を震撼させた「シーメンス事件」が発覚し、山本権兵衛内閣が総辞職。代わって大隈重信が再登板し、新たな内閣が誕生します。政治と軍部、財界の癒着があらわになったこの事件は、国民の政界への信頼を大きく揺るがしました。

さらに、同年は災害の年でもありました。1月には桜島が大噴火し、大隅半島との地形が変わるほどの溶岩流が発生。3月には秋田で大地震が起こり、多くの命が失われました。加えて、炭鉱での爆発事故が相次ぎ、産業発展の裏に潜む過酷な労働環境が問題視されるようになります。

そして何より世界的に注目すべきは、6月28日に発生した「サラエボ事件」を契機として、第一次世界大戦が勃発したことです。日本は8月23日、日英同盟を理由にドイツに宣戦布告し、連合国側として初の世界大戦に参戦しました。青島攻略や南洋諸島占領、さらには世界初の海軍航空機による空爆など、日本の国際的立場が急速に変化した年でもありました。

一方、文化の面でも重要な出来事が続きました。東京・上野で開催された「東京大正博覧会」では、日本初のエスカレーターが設置され、近代化の象徴として注目を集めました。また、12月には赤レンガの東京駅が開業し、帝都東京の「顔」としてその存在感を放ち始めます。さらに、宝塚少女歌劇団が第1回公演を行い、大衆芸能の新たな形が誕生した年でもあります。

文学においては、夏目漱石の代表作『こゝろ』が新聞連載を開始。近代日本文学の傑作として、今なお読み継がれる作品がこの年に生まれました。

この動画では、大正3年という年を、政治・社会・文化・国際関係の視点から、時系列で丁寧に解説しています。当時の日本が抱えていた課題と希望、その両方を感じ取っていただけるはずです。激動の時代を生きた人々の姿に、ぜひ思いを馳せてみてください。

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※この動画にはAI画像が使用されています