7. ドロンドの （1790年以降に作られた）万能顕微鏡　4K映像

ドロンドについての説明：
ドロンドは 200年間（1750～1950）という長きにわたって続いたロンドンの名門光学機器メーカーです。 ジョン・ドロンド（John Dollond 1706-1761）は、ロンドン東部のスピタフィールドで絹織物業者の息子として生まれました。彼の父は、1685年にイギリスに逃亡したフランスのユグノー家の出身でした。ジョンは熱心に幾何学、代数、応用数学、光学、天文学を勉強しました。同様にラテン語とギリシャ語を学びました。彼は若くして結婚しました。彼の長男のピーター（Peter Dollond 1730-1820）には、既に新しい事業のための素晴らしい施設がありました。ピーターは眼鏡技師になり 1752年にロンドンに光学工房を設立しました。息子が工房を設立するとジョンは絹織物業を辞めて息子の会社に加わり経営を担うようになりました。ジョンは自らレンズの実験を行い、クラウンガラスとフリントガラスの組み合わせからなる色消しレンズ（achromatic lens）システムを構築して特許を取得しました。そして1759年に色消しの望遠鏡を製作しました。ドロンド親子は光学の研究に成功しました。新しい工房は良好な状態で、数多くの理論的研究によってドロンドの名前が知られるようになりました。王立協会は1758年に ジョンにコプリ・メダル（Copley Medal）を授与し、3年後に彼を王立協会のメンバーに任命しました。ジョンは1761年11月30日に発作で亡くなりました。 1730年2月24日に生まれたピーターは、科学的な論文をあまり作成していませんでした。望遠鏡については、ほんのわずかな論文しか書いていません。しかし彼は多くの機器を製造しました。彼は1820年7月2日に亡くなりました。 1870年頃のドロンド社（Dollond＆Co.）は数多くの顕微鏡を製造し、4inch から1/8 inch のアクロマチック対物レンズを提供しました。またビクトリア女王、および、王立救命艇協会（Royal National Lifeboat）お抱えの眼鏡技師でもありました。 1889年にジェームズ・エイチソン（James Aitchison 1860-1911）によって設立された別の会社は、彼の死後に息子のアーバイン・G・エイチソン （Irvine G Aitchison 1888-1965）によって経営が行われ、1927年にドロンド社（Dollond & Co Ltd）と合併してドロンド&エイチンソン（Dollond & Aitchison）となり、光学機器店として1950年まで経営が続きました。///// *レオンハルト・オイラー（Leonhard Euler 1707-1783）は、神が創造した完璧な目を理想的なシステムとしており、目のように液相が必要であると構想し、レンズの色収差の問題解決は不可能であると考えていました。一方ジョンはオイラーに反論し、自ら実験を行い、1747年にガラスと水の組み合わせで色収差を低減できることに成功しました。更に同年、クラウンガラスとフリントガラスの組み合わせからなる色消しレンズシステムを構築して特許を取得しました。ジョンのダブレットは水を介して２枚のレンズを結合したものでした。

顕微鏡についての詳細：
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