さみしくて眠れない春のよる/ずんだもん
Автор: 鰻坂
Загружено: 2024-04-04
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鰻坂ごはんと申します。
さくらの時期になりましたね。
よろしくお願い致します!
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さみしくて眠れない春のよる/ずんだもん
幼いころと比べてひどく悪くなった視力でさくらを見た。
今日は空がシーツを広げたみたいに白く曇っていた。
トイピアノの鍵盤のすきまには春が溜まりはじめている。
お気に入りのワンピース、道路のわきでひっそりと咲いているすずらん、パン屋さんの蜂蜜バタートースト、宅急便屋さんから荷物を受け取った時の「お気をつけてお持ちくださいね」。
小さな幸せを噛み締めるわたしの心のひきだしには虹がかかっている。
星空が落っこちてきたみたいな夜景はもうじき眠ろうとしている。
わたしの世界に映るよるのまちはピントが合わずぼやけている。
足元のみずたまりにさくらがはらはらと落ちていって、春にも終わりがあることに気がつく。
ひとりぼっちの帰り道は、近くの家から美味しそうなにおいがする。
想いの数だけ星のように数多のストーリーがあることに、自分のなやみのちっぽけさを感じる。
わたしはうつらうつらと今日嬉しかったことを日記に書き留めている。
たまに今はいない愛しいひとのゆめをみる。
手を伸ばして伸ばしてやっとの思いでつかむのはいつも虚空ばかりで、記憶のなかで触れたときのことなんてもうふんわりとしか覚えていなかった。
ひとはきおくでできている。
大切だったひとのにおい、声色、温度、やさしさ、思い出。いつかはそのほとんどを忘れてしまうかもしれないということが分かって、わたしはあの頃と何も変わらずひどく怯えているままだった、さみしくて眠れない春のよる
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