【なぜ?】釧路湿原に大量のソーラーパネル!自然への影響は?・・・もんすけ調査隊(今日ドキッ!2024年5月17日放送)
Автор: HBCニュース 北海道放送
Загружено: 2024-05-17
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貴重な生物が暮らす釧路湿原に今、大量のソーラーパネルが立ち並ぶ。
なぜ、こんなことになっているのか?
釧路湿原の未来はどうなるのか?
依頼者(ポンタさん・40代・釧路市)
「釧路湿原に、大量のソーラーパネルが設置されていますが、自然は大丈夫なのでしょうか?」
実は今、熊本県の阿蘇山では、斜面にソーラーパネルが立ち並んだり、
奈良県の古墳では、周りをソーラーパネルが埋め尽くしたりするなど、
環境に優しいはずのソーラーパネルが、
自然を破壊し、景観を損ねていると問題になっている。
世界の湿地を保護するラムサール条約にも登録されている釧路湿原は、
国の特別天然記念物のタンチョウをはじめ多くの貴重な野生生物が生息、
4つの市町村にまたがる日本最大の湿原だ。
その釧路湿原は今、どの様になっているのか?
調査員
「ありました!ありました!多くのソーラーパネルが並んでいます」
やってきたのは、釧路市の隣にあるマチ、釧路町。
釧路湿原には、見渡す限りのソーラーパネルが設置されており、
およそ360万平方メートルにも及ぶ広大な土地は、
まるでソーラーパネルの畑のようだ。
これだけ多くのソーラーパネルを設置して自然環境に影響はないのか?
50年に渡り釧路湿原の保全と再生に取り組んでいる
釧路自然保護協会の神田会長に聞いた。
釧路自然保護協会 神田房行 会長
「ソーラーパネル設置業者と話したことはあるが、大元は外国の資本が主で、お金が儲かればいいというようなスタンスが見えているので、ある種の怒りも覚える」
釧路湿原は、日照時間が長く、
土地が安くて平坦なので工事費用も押さえられる。
さらに住宅街が近いため送電網も整備されているので、
ソーラーパネルの設置に最適だという。
そして、太陽光発電で作られた電気の多くは売電され、
札幌などの大都市を始め本州にも送られているのだという。
今、釧路湿原周辺の市町村には、
多くの事業者から問い合わせが殺到しており、
もし、その問い合わせのあった場所にソーラーパネルが設置された場合、
2年後の釧路湿原は、この様な姿になると、
神田さんらはシミュレーションしている。
釧路自然保護協会 神田房行 会長
「今一番問題なのはキタサンショウウオ。生息地と太陽光パネルの開発予定地が重なっている」
ソーラーパネルの設置予定地には、
環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている
キタサンショウウオの生息地や
特別天然記念物のタンチョウの営巣地や餌場があり、
貴重な生物が絶滅するのではないかと神田会長らは危惧している。
釧路自然保護協会 神田房行 会長
「再生可能エネルギーを推進することは大賛成だが、立派な自然があるのに、壊してまで太陽光発電をやるのは、いかがなものかと」
さらに野生生物への被害は
釧路湿原周辺にも広がっていると指摘する人も・・・
日本野鳥の会 釧路支部 黒澤信道 支部長
「どんどん工事が進んでいるところがあるので、どうやったら止められるのかなと。私たちが見たところ、レッドリストに載っている「オオジシギ」や「チュウヒ」が影響を受けている。工事以降確認できていない」
黒澤さんは「工事が野鳥に影響を及ぼしている」と話す。
日本野鳥の会 釧路支部 黒澤信道 支部長
「土盛りをして作ってしまうと、エサ場にもならないし、営巣地にもならない。飛びながらエサを探す鳥なんかは、目隠しになってしまう」
一方、太陽光発電所の事業者によると・・・
太陽光発電所の事業者
「建建設前に環境影響評価を実施し、建設後も環境影響に関する調査を、定期的に継続しておりますが、いずれも環境に影響は出ていないとの結果が出ております」
さらに釧路町によると・・・
釧路町環境生活課 大中公史 課長
「聞いた話によると、生息している例えばキタサンショウウオなんかは適地へ移植をして、生態系を極力維持する姿勢を見せてもらったら、なおさら町としても、法規制以外のものは、なかなかできないのが実態」
実は、事業者に強い規制をかけられない現状があるという。
釧路町環境生活課 大中公史 課長
「自然公園法があり、その中で十分に規制や保全と明記されているので、その中で、できるものはできる。できないものについては、できないという認識でいる」
国立公園でもある釧路湿原は、自然公園法によって規定されているのだが
実は、保護レベルによって、大きく3段階に分かれており、
民有地と公有地が混在している。
つまり普通地域の民有地では、必要な手続きを行えば、
法律的にソーラーパネルの設置が可能なのだ。
つまり法律で許可しているものを条例で規制することはできないのだ。
釧路町環境生活課 大中公史 課長
「国もゼロカーボンを進めている中で、進めるべきものと、保全・調整すべきものが必要」
国は温室効果ガス削減の取り組みを進め、
2050年には実質ゼロを目指している。
そのため釧路町でも、役場の駐車場にソーラーパネルを設置したり、
家庭での再エネ機器の導入に補助金を出したりと、
ゼロカーボンシティの実現に取り組んでいる。
その一方で、HBCの取材後、今週火曜日、
釧路町ではソーラーパネルを設置して欲しくない場所を示した地図を、
”町からのお願い”としてHPに公表したのだ。
釧路町環境生活課 大中公史 課長
「これも”お願いベース”にしかならないのが実態」
実はこの手法、意外と効果を発揮しているという。
鶴居村むらづくり推進係 和田 彰 係長
「2022年の1月から鶴居村の太陽光の条例を制定。太陽光を設置したい事業者が、村の窓口に来た時に、『村として設置を控えて欲しい』と言えるようになった」
2年前に条例を制定し
太陽光発電所を設置して欲しくないエリアを公表した鶴居村では、
工事の変更に応じる事業者も少なくないという。
もちろん素直に話を聞いてくれる事業者だけではない。
釧路市環境管理係 佐々木敦史 総括係長
「国が太陽光パネルの設置について、アクセルを踏み続けて推進してきたので、規制というブレーキも、しっかり実効性のある法令等の整備や仕組みを作って欲しい」
再生可能エネルギーの推進について、今一度立ち止まり、
進め方を考え直す必要があるのではないだろうか。
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