J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 (1/2)(近藤伸子)
Автор: Nobuko Kondo
Загружено: 2019-07-12
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近藤伸子ピアノリサイタル より (1998年3月6日 於 東京文化会館小ホール)
Goldberg-Variationen BWV 988 (Aria, Variatio 1-15)
変奏曲のジャンルにとどまらず全ての鍵盤楽曲中,不朽の名作といえるゴールドベルク(ゴルトベルク)変奏曲は,クラヴィア練習曲第4巻「二段鍵盤チェンバロのためのアリアと30の変奏曲」として1742年に出版された.その曲名は,当時ドレスデンに駐在していたロシア公使カイザ-リンク伯が,不眠を癒すためにお抱えチェンバロ奏者のヨハン・ゴットリ-プ・ゴルトベルクに寝室の隣で弾かせるための曲としてバッハに作曲を依頼した事実に由来するとされているが,現在ではその真偽のほどは疑問視されている.
変奏の主題となっているアリアは32小節からなるト長調のサラバンドである.4小節ずつの単位に分けられ,それぞれ最初の3小節ではバス音が1度ずつ上行あるいは下行し,4小節目はそのカデンツで終わる構成が8回繰返される.これに続く30の変奏曲はこのバス音と和声構成をほぼ維持しながら,これを基本として様々な旋律やリズムが展開される.一般に変奏曲というと旋律を変奏するものが多いが,このように低音部を変奏するバッハの書法はシャコンヌあるいはパッサカリアに近いといえよう.このアリアは1725年に出版された「アンナ・マグダレ-ナのための音楽帳」の中からとられたという説と後年の作になるという二説があるが,いずれにせよバッハはその特徴的な和声構成に注目してこれを主題に選んだものと思われる.
変奏曲は3曲毎に1つのグル-プを構成している.1曲目と2曲目の形式は,フ-ガ,トッカ-タ,舞曲,序曲など多彩であるが,最初のグル-プを例外として,2曲目には2段鍵盤を駆使した華麗な技巧を要する曲が置かれている.各グル-プの3曲目はカノンであるが,順に1度のカノンから9度のカノンまで配されている.このような数学的な調和は音楽の中に摂理を見ようとするバッハの好むところであった(ただし最後の第30変奏曲のみはカノンではなく,クオドリベ-トである).なお変奏曲はト短調の3曲を除き,すべて主題と同じト長調であるが,部分的にニ長調,ホ短調への転調が行われている.
【近藤伸子】
国立音楽大学附属中学校・高校を経て,1980年東京藝術大学器楽科入学. 同大学院博士課程修了.シュトックハウゼンのピアノ曲に関する論文と演奏で博士号取得. 1984年文化放送音楽賞受賞.1986~88年ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてベルリン芸術大学へ留学,最優秀の成績で卒業. 1988年A・シュナーベルコンクールで1位なしの第2位,受賞コンサートでの演奏は「ターゲス・シュピーゲル」紙で絶賛される. 同年ブゾーニ国際コンクール入賞,1990年 W・カペル国際コンクールでナンシー・ミラー記念賞を受賞.ベルリン交響楽団,東京交響楽団他多数のオーケストラと共演. 現代曲や新作初演にも意欲的に取り組み,「サントリー・サマーフェスティバル」「東京の夏音楽祭」他に出演. 1993年にはリサイタルシリーズ《20世紀のピアノ曲》を開始.シュトックハウゼンの大作《コンタクテ》《ピアノ曲X》《ルシファーの夢》 《サンティ・フー》をはじめ,クセナキス,ケージ,ナンカロウ,武満らの作品を取り上げる.また, 近年はJ.S.バッハの作品にも集中的に取り組み, 特に2000年の《平均律クラヴィア曲集第Ⅰ巻》全曲によるリサイタルは高い評価を得た.2015年第69回文化庁芸術祭優秀賞受賞.2017年4月より1年間,国立音楽大学長期国外研修員としてベルリンに滞在,ベートーヴェンのピアノ作品を中心に研究を行なう.ピアノを井上初子, 高良芳枝, 安川加壽子, 小林仁, K・ヘルヴィヒ, G・シェベック, 室内楽をH・ピュイグロジェ, 本荘玲子の各氏に師事.現在, 国立音楽大学教授.http://kondonobuko.net/
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