3びきのくま【絵本読み聞かせ】 (イギリスの昔話)

幼児向け(3歳4歳5歳)世界の童話・昔話の絵本読み聞かせ動画です。知育、語彙力・想像力アップ、おやすみ前や寝かしつけにもどうぞ😌

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「3匹のくま」

むかしむかし、深い森の奥に、パパぐま・ママぐま・ちびぐまの三びきが、仲よくすんでいました。三びきは木でできた小さなおうちにくらしていて、朝ごはんにはいつもスープを作ります。

その日も、ママぐまが大きなお鍋でぐつぐつとスープを作りました。湯気がもくもく。「あつあつすぎるから、少しさまそう」と、三びきは森へおさんぽに出かけました。

そこへ、金色のくるくる髪をした女の子・ゴルディロックスがやってきました。ゴルディロックスは、いたずらと冒険が大好き。かわいい木のおうちを見つけて、「まあ！だれのおうちかしら？」と、こっそりドアを開けました。

テーブルの上には、ちょうど三つのスープ。「ひとくちだけ…」ゴルディロックスはスプーンを手にとり、味見をしました。パパぐまのスープは「あつっ！」、ママぐまのスープは「ぬるいわ…」、ちびぐまのスープは「わぁ、ちょうどいい！」ぺろりと全部食べてしまいました。

次に目に入ったのは三つのイス。座ってみると、パパグマの椅子は「おおきすぎ！」、ままぐまの椅子は「ふつうだけどなんか合わないな…」チビグマの椅子は、「あら、小さいけどピッタリ♪」と、すっかり気に入りました。そのとき、バキッ！　ゴルディロックスが重すぎて、ちびグマのイスがこわれてしまいました。

気にせずゴルディロックスは、寝室へ行きました。
「ふう、ちょっと休もうかしら」パパぐまのベッドは「かた〜い！」、ママぐまのは「やわらかすぎる！」、ちびぐまのは「ふわふわ〜♪」
ゴルディロックスは、そのまますやすやと眠ってしまいました。

そこへ、森のさんぽから三びきのくまが帰ってきました。
テーブルを見ると…「あれ？スープがない！」とパパぐま。「イスがこわれてる！」とママぐま。「ベッドにだれかいる！」とちびぐま。

ゴルディロックスはちびぐまの声で目を覚まし、びっくり！「ひゃーーっ！くまだわ！」と大声をあげました。
そのままばたばたドタドタ！ドアをあけて、森の奥へ走って逃げていきました。

くまたちはぽかんと顔を見合わせました。
一方、ゴルディロックスは家へ帰りながら、「もう知らないおうちには入らない…」と心に決めました。
それから三びきのくまは、おうちのドアにしっかりカギをつけて、大事にくらしましたとさ。


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