ベンチャーズの「フラッシュバック」をオリジナルと聴き比べてみる
Автор: asuven 2000
Загружено: 2025-02-13
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①ベンチャーズの「フラッシュバック」(1992年6月発売のCDアルバム「フライング・ハイ」より)0:00~
②ベンチャーズの「フラッシュバック」(1996年2月発売のCDミニ・アルバム「テーマソング・フォー・ワールド・カップ・イン・白馬」より)3:46~
90年代初頭、8年ぶりにリリースされた3枚の新作アルバム「プレイ・サザンオールスターズ」「ふたりの湘南夏物語」「プレイ・スクリーン・ヒッツ」が好セールスを記録したため、東芝EMIは引き続き “来日30周年記念盤” として全曲オリジナル曲で固めたベンチャーズの新しいアルバムを制作することを決定しました。
アルバム制作のオファーを受けたメンバーは早速ドン・ウィルソンの家に集まり、新しいアルバムの制作方針を話し合いました。当時、ボブ・ボーグルはワシントン州バンクーバーに住んでいたので、プライベート・ジェットでカリフォルニアに飛び、丸々1か月近くドンの家に泊まり込んでアルバム制作に携わりました。ハリウッドにほど近いサンフェルナンドバレーの高級住宅地、シャーマンオークスに住んでいたドンの家にはバンドが演奏できる広いリビングと録音した音楽を聴くことができるサウンド・システムがあったのでそこでリハーサルもできました。メンバーはそれぞれのオリジナル曲を持ち寄り、3~4日かけて全員でディスカッションの末、収録曲は次の11曲に決定しました。
①フラッシュバック
②アフター・ミッドナイト・イン・シンジュク(邦題:夜の光、新宿)
③ストロベリー・ブランデー
④カートゥーン
⑤フォロー・ユア・ハート
⑥クルージン・マシーン
⑦セプテンバー・サンライズ
⑧トゥー・オン・ザ・ビーチ(邦題:ふたりの渚)
⑨スノー・オブ・ナガノ(邦題:冬の恋人たち)
⑩ショーナン・ショアーズ(邦題:湘南ショアーズ)
⑪メモリーズ・オブ・ラブ(邦題:愛・メモリー)
上記のうち、ボブ・ボーグルが作曲した「フラッシュバック」、メル・テイラーが作曲した「夜の光、新宿」、ジェリー・マギーが作曲した「クルージン・マシーン」と「セプテンバー・サンライズ」、ドン・ウィルソンが作曲した「愛・メモリー」以外の6曲は全員の共同作業で作られました。
アレンジはキーボード・パートを演奏するために招聘されたデイブ・カーを中心に全員で行いました。ドンの家で2、3回リハーサルをしたあと、バーバンクのレッドゾーン・スタジオでレコーディングが始まりました。レコーディング・セッションは最初にリズム・パートの基本トラックを録音し、次にリード・パートとバックグラウンド・パートをオーバーダビングするという工程で進められました。
セッションの参加者はジェリー・マギー(リードギター)、ドン(リズムギター)、ボブ(ベースギター)、メル(ドラム)の4人とボブ・スポルディング(リズムギター/バックグラウンドギター)、デイブ・カー(キーボード/シンセサイザー)の6人で、ドン、メル、ボブ・ボーグルの3人がプロデューサーとして全体の取りまとめを行いました。
ニュー・アルバムには「フライング・ハイ」というタイトルが付けられ、1992年6月24日に東芝EMIからリリースされました。このアルバムのタイトル・トラックである「フラッシュバック」は翌年(1993年)とその次の年(1994年)の日本公演でも演奏されたので、ジェリー・マギーのライブ・バージョンを生で聴くことができたファンの方も多いと思います。
そして、このアルバムのリリースから4年後、「フラッシュバック」は1996年3月に長野県白馬村で開催されたスキー競技「'96 FISワールドカップ」のテーマソングとして使われることになりました。
なぜベンチャーズの曲がワールドカップ・スキー大会のテーマソングになったのかというと、それは大手広告代理店に勤務していた団塊世代のベンチャーズ・ファンの方がたまたま長野オリンピックの前哨戦となったこのFISワールドカップ白馬大会の仕事を担当することになり、イベントのテーマソングを作ろうという話が持ち上がった時、なりふり構わず声を張り上げて「テーマソングはぜひベンチャーズに作ってもらいましょう!」と提案したことがきっかけでした。大会関係者が全員、同年代だったこともあり、思いのほかスムーズに事が運び、まるで “瓢箪から駒” のようにベンチャーズに大会のテーマソングを依頼することが決定したのだそうです。
思わぬところからオファーを受けたベンチャーズは、長野県で行われるスキー大会と聞いて最適の曲があることを思い出しました。アルバム「フライング・ハイ」に収録していた「フラッシュバック」と「スノー・オブ・ナガノ」です。「フラッシュバック」はアルペン・スキーのイメージに合わせたスピード感あふれるテーマソングとして、「スノー・オブ・ナガノ」は「シュプール・パラダイス・白馬」と改題し、イメージソングとしてセレクトされることになりました。
イメージソングの「シュプール・パラダイス」はジェリー・マギーがリードギターを弾いた「フライング・ハイ」のアルバム音源を流用し、元々4分の曲を3分20秒に短縮したリミックス・バージョンが使用されましたが、テーマソングの「フラッシュバック」はボブ・ボーグルのリードギターで新たにレコーディングされました。バッキング・メンバーはドン (リズムギター)、メル (ドラム)、デイブ・カー (キーボード/シンセサイザー)のほかにグレッグ・レイズというプレイヤーがセカンド・リードギターとスティールギターで起用され、ボブはリードギターのほかにベース・パートをオーバーダビングしています。
なお、この競技会のために制作され、1996年2月にリリースされたミニ・アルバムには上記2曲のほかにさらにもう1曲、1959年に公開されたトニー・ザイラー主演のスキー映画の名作「白銀は招くよ」の主題歌のギター・インスト・カバーも収録されています。こちらもボブ・ボーグルがリードギターを弾いています。
#TheVentures #Flashback #WorldCupInHakuba1996
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