令和七年　第百五十一回 「都をどり」大ざらえ

【見るアート噺】（取材・制作・レポート　DJAIKO62）
令和七年　第百五十一回　「都をどり」「都風情四季彩」大ざらえ
2025年4月1日（火）～4月30日（水）
※4月15日（火）は休演日
祇園甲部歌舞練場（京都市東山区祇園町南側570-2）

令和7年「都をどり」— 春の京都を彩る華やかな舞台

京都五花街の一つ、祇園甲部（京都市東山区）の春の公演「都をどり」の大ざらえが3月31日に招待客約600名を迎えて行われました。
151回目を迎える今年の公演は、京都の名所とその由緒に改めて目を向け、都の豊かな歴史と文化を辿る構成となっています。

令和7年（2025年）の演題は「都風情四季彩（みやこのふぜいしきのいろどり）」。京都の名所をめぐる構成で、四季折々の風景を舞踊で表現します。

舞台は全8景、約1時間の公演。一度も幕を下ろさずに舞台転換されるのも特徴です。幕開けの「ヨーイヤサー」の掛け声とともに、浅葱色の衣装をまとった芸妓・舞妓が登場します。宝鏡寺での雛遊び、五条橋での牛若丸と弁慶の対決、清水寺の紅葉、そして平安神宮の満開の桜の下でのフィナーレ——京都の風情を存分に感じられる演出が続きます。

今年は、コロナ禍で減っていた総をどりの人数を20人に戻す工夫も。わずかに減っていた人数をどう回復させるか、みんなで知恵を出し合い、従来は都をどりを卒業している世代にも協力してもらうことになったそうです。
私も何年ぶりやろか…というくらいぶりでしたが、きれいやなぁ、華やかやなぁと京都のいろんな風景・場所にも思いを巡らせながら、あっという間の1時間でした。

都をどりを長年支えてこられた京舞井上流・人間国宝の五世井上八千代さんは先日の会見で、

「都をどりの演目には、京都の名所が数多く登場します。今年の舞台をきっかけに、『ここに行ったなぁ』と懐かしんだり、『もっぺん行ってみよう』と新たに訪れたくなったりする人も多いかもしれません。そして、祇園甲部の芸妓・舞妓が織りなす舞台の美しさに浸りながら、夢のように過ぎる1時間を存分に楽しんでいただければと思います。」

とお話しされました。

公演は令和7年4月1日から30日まで開催され、15日は休演日。
一等観覧券は6,000円、茶券付きは7,000円、二等観覧券は4,000円、学生向けの二等席は2,000円となっています。

プログラムは一部1000円。記念に是非！また、お土産コーナーもかわいい和柄のグッズが並んでいました。

春の京都を代表する華やかな舞台を、ぜひ間近で体感してみてはいかがでしょうか。

【開催情報】
令和七年　第百五十一回　都をどり「都風情四季彩」
2025年4月1日（火）～4月30日（水）
※4月15日（火）は休演日
祇園甲部歌舞練場（京都市東山区祇園町南側570-2）
miyako-odori.jp

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