米ＦＲＢ議長 量的緩和縮小「年内に開始が適切」

アメリカの中央銀行にあたるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会のパウエル議長は、景気を下支えするために行っている量的緩和策について、規模の縮小を「年内に開始するのが適切だ」と表明しました。

米ＦＲＢ パウエル議長
　「経済が想定通り進展すれば年内に量的緩和の縮小を開始するのが適切だろう」

　ＦＲＢのパウエル議長はオンラインでの講演で「雇用の最大化に向けて明確な進展があった」と話し、量的緩和策の縮小開始に向け条件が整いつつあると指摘しました。そのうえで、量的緩和の縮小を始める時期については年内が適切だとの考えを示しました。ＦＲＢが年内に量的緩和の縮小に踏み切ればアメリカの金融政策の大きな転換となります。

　一方で、量的緩和を縮小した場合でもゼロ金利政策は当面の間、維持する考えを強調しました。２７日のニューヨーク株式市場は緩和の縮小が早まることへの警戒感が和らぎ、２００ドル以上値上がりして取引を終えています。（28日06:06）

#米ＦＲＢ議長 #量的緩和縮小 #年内開始

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