卵巣がんの期待される治療法　

みなさんこんにちは。
銀座みやこクリニック院長の濱元です。

本日は『卵巣がん治療完全ガイド』をテーマに解説させて頂きました。

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■要約

1. 卵巣がんの基本情報

・卵巣の働き

女性ホルモンの産生・分泌
卵子の貯蔵・成熟・排卵

・発症率と生存率

罹患者の多くは50～70歳
約75%が進行したステージ3・4で発見される
ステージ2までは生存率が高い

2. 卵巣がんの診断・リスク要因

・診断方法

超音波（エコー）、MRI、腫瘍マーカー
確定診断は手術による組織検査

・リスク要因

遺伝（BRCA1/2変異を持つ人は高リスク）
遺伝性乳がん卵巣がん症候群（HBOC）

3. 治療方法

・ステージ別治療法

ステージ1：手術＋経過観察 or 化学療法（再発リスクが高い場合）
ステージ2-4：手術＋化学療法（TC療法、ドーズ・デンスTC療法など）

・維持療法（初回治療後）

遺伝子検査結果に応じた薬剤（リムパーザ、ゼジューラ、アバスチン）

4. 再発時の治療

・再発タイミングに応じた治療

6か月以降：カルボプラチン併用療法
6か月以内：プラチナ抵抗性と判断し、他の薬剤（パクリタキセル、ドキシル等）を使用

5. 期待される新しい治療法

・腹腔内化学療法（IP療法）

抗がん剤を直接腹腔内に投与し、効果を高める

・腹腔内温熱化学療法（HIPEC）

温めた抗がん剤を術中に腹腔内投与し、生存率向上を期待

・新薬・免疫療法

FRα陽性卵巣がんへの抗体複合薬
HER2陽性卵巣がんへの免疫チェックポイント阻害薬

6. まとめ

・早期発見が難しく、進行後に診断されることが多い
・基本治療は手術＋化学療法で、腹腔内投与が有効な可能性
・新規薬剤や免疫療法の研究が進んでおり、今後の治療選択肢が増える可能性がある

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プロフィール
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銀座みやこクリニック 院長
濱元誠栄

専門：がん遺伝子治療・免疫療法、再生医療

日本外科学会専門医
日本遺伝子細胞治療学会
日本がん治療学会
日本再生医療学会認定医
日本禁煙学会指導医
　
2001年 鹿児島大学医学部卒業
　　　 沖縄県立中部病院 一般外科
2003年 杏林大学医学部外科レジデント
2004年 茨城県地域がんセンター
2005年 沖縄県立中部病院 一般外科
2007年 沖縄県立宮古病院・宮古島徳洲会病院 外科
2011年 再生医療専門クリニック
2018年 銀座みやこクリニック院長

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