世界遺産 大峯「奥駈の道」を行く - 七十五靡を通じて - 第3部 弥山より釈迦ヶ岳 第1章 弥山〜明星ヶ岳
Автор: Takushin-an
Загружено: 2025-07-11
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第2部のアップロードからかなり時間が経ってしまいました。
ようやく第3部の編集が終了したものだけですがアップロードすることができました。
第3部では「弥山〜釈迦ヶ岳」の行程を4章に分けてお送りする予定です。
第1章では「弥山」から「明星ヶ岳」への短い行程ですが、「第53靡 頂仙岳」にも「奥駈の道」を外れて足を伸ばしています。
弥山と八経ヶ岳の鞍部辺りは天女の花と言われるオオヤマレンゲの群生地なので、花の時期に訪れました。毎年、花の咲く時期が少しズレるので、行くタイミングが難しい撮影スポットです。
なお、この弥山と八経ヶ岳の鞍部に「頂仙岳遥拝所」と「第52靡 古今宿」がありますが、記録の少ない行所となります。
「第51靡 八経ヶ岳」は大峯奥駈で最も標高の高い行所で、役行者が法華経八巻を埋納したとの伝説から名付けられたようです。こちらからの景色は抜群で、訪れる時期・時間によって様々な表情を見せてくれます。
八経ヶ岳と明星ヶ岳の鞍部には「水の元」と言われる行所があったようで、何も表示がないので気付かずに通り過ぎてしまいがちです。
さらに弥山辻を越えてしばらく行くと「第50靡 明星ヶ岳」に到着します。
頂上はなだらかで、弥山や八経ヶ岳と同じような植生で立ち枯れの木が目立ち、見通しの効く山頂となっています。温暖化や鹿の食害など様々な要因により、森が再生するにはまだまだかかりそうです。
一方、この山の東側は谷が深く、大きな岩壁が多く見受けられ、さすが大峯、修行の山であることを再認識させてくれます。
引用文献
「ブッダの真理ことば - ダンマパダ - 」 中村 元 訳 (岩波文庫)
参考文献
「大峯奥駈道 七十五靡」森沢 義信 著 (ナカニシヤ出版)
「熊野、修験の道を往く「大峯奥駈」完全踏破 」藤田 庄市 著 (淡交社)
「熊野修験の森 大峯山脈奥駈け記」宇江 敏勝 著 (新宿書房)
「大峰修験道の研究」宮家 準 著 (佼成出版社)
「和州吉野郡群山記 その踏査路と生物相」御勢 九右衛門 編著 (東海大学出版会)
「吉野と大峯 山岳修験の考古学」 森下 恵介 著 (東方出版)
「大峯奥駈道調査報告書」 (奈良県教育委員会)
「修験道要典」 服部 如實 編(三密堂書店)
「入峰の栞」総本山 聖護院門跡
「雑誌『神変』掲載の大峰四十二宿一覧資料について」小田 匡保 著(駒澤大学文学部地理学教室)
「修験道入門」五来 重 著 (角川書店)
「修験道史研究」和歌森 太郎 著 (東洋文庫)
「大峯こぼれ話」銭谷 武平 著 (東方出版)
「大峯縁起」銭谷 武平 著 (東方出版)
「大峯山脈と其渓谷」中川 秀次・冨川 清太郎 共著(朋文堂)
「大峯の山と谷 奥吉野ガイドエッセイ」 小島 誠孝 著 (山と渓谷社)
「金谷上人行伏記 ある奇僧の半生」横井 金谷 著 藤森 成吉 訳 (東洋文庫)
などの文献を参考にさせていただきました。
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