「北斗の拳」英語版の違い(ラオウとウイグル獄長編)
Автор: カサンドラの歩き方
Загружено: 2025-11-30
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劇場版「北斗の拳」英語版を日本語に訳してみました。
英語吹替え音声(英語字幕でない)はTom Wyner氏によるもので、直訳でなく設定を考えた上で「脚本」として改変されています。
例としては、
ラオウはすでに世紀末の一大勢力となって、統治者(拳王)としての振る舞いを強く意識していたことが、ウイグルの官僚的なセリフにも表われている。注目するのは公権力としての「罪と罰」
<元の日本語#1>
「この花を見ろ!拳王様はこの花を見て激怒しておられる!この花を咲かせたものがこの中にいる!そいつは前に出ろ!さもなくばこの女を●す!」
<英語版#1>
Behold this flower! There are no flowers allowed in Lord Rao’s kingdom! A crime has been committed! The criminal will come forward! Or this woman will die!
(見よこの花を!拳王様の王国に花などあってはならない!罪が犯されたのだ!罪を犯した者は前に出てこい、さもなくばこの女が●ぬ!)
<元の日本語#2>
「レイとやら、このウイグル様の鞭をたっぷりと味わえ!」
<英語版#2>
By committing this crime, you have displeased King Rao and must be punished accordingly!(この罪を犯したことにより、拳王様は大変ご立腹であられる、お前はそれにふさわしい罰を受けなければならない)
レイと闘うようラオウから命を受けたウイグル。「ははーッ!」と名誉ある指名を受けて内心うれしく士気満々。前に牙大王と闘わせてもらえなかったので。しょーがねぇな、とラオウもそんなところを察していたのか?
ちなみに闘いがお預けになったのは、「時代が望む」ラオウの拳王軍に「面白おかしく暮らしている」牙大王が大損害を与えたので、怒り心頭したラオウが自ら牙大王を始末したくなったから。
<元の日本語#3ウイグル>「泰山流千条鞭!」
<英語版#3ウイグル>I’ll slice you into dark meat!(輪切りの肉にしてくれるわーッ!)
dark meatは、筋肉巨漢のウイグル獄長からするとレイは鶏肉のように筋肉質だがスリムでちっぽけな体だと蔑んでいる。sliceはウイグルが得意とする鋭い切断系の鞭技、一方でレイの技を連想させる。自分の言った二つの言葉がブーメランのように返ってくることを見る側に期待させる。Tom Wynerの脚本の妙味。
あと、世界を変えるアイテムとして花の咲いた鉢が出てくるが、(リンをかばって)レイが自分で咲かせたことにしていたりする。
英語脚本はTom Weiner。米国で声優や脚本で活躍。特に日本のアニメーションを数多く担当されている。北斗の拳旧TVアニメと86年劇場版の脚本と声優も担当。
声優参加作品は、ふしぎの海のナディア、機動戦士ガンダム0080・0083、カウボーイビバップ、るろうに剣心、ルパン三世 カリオストロの城、GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊、ストリートファイターII MOVIE、十二国記、など多数。
英語脚本は、ザ☆ウルトラマン、メイプルタウン物語、ふしぎの海のナディア、トランスフォーマー、GTO、金色のガッシュベル!!、サイレントメビウス、吸血鬼ハンターD、イース、サムライチャンプルーなど多数。他に特撮のパワーレンジャーの声優や脚本も手掛けていて米国では著名人。
残念ながら2024年7月10日に亡くなっている。その訃報に米国のアニメ・特撮ファンの間に大きな衝撃が走ったという。日本アニメを多数、米国のファンに届けた功労者の一人と言えるだろう。
声優については、レイとウイグル獄長の声の両方をGregory Snegoffが担当。ちなみにトトロでお父さん役も吹き替えている。
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