【ルート解説】畦ヶ丸 ～西丹沢ビジターセンターより2つの滝と紅葉の稜線を巡る日帰り登山～ Course Guide of Mt.Azegamaru.

2024年月11月14日(木)、西丹沢の畦ヶ丸(1293m)に登りました。畦ヶ丸はそれほど周囲の展望が楽しめる山ではありませんが、水音に囲まれて歩く沢、至近距離から見上げる2つの巨大な滝、そして色とりどりの紅葉が楽しめる稜線など、比較的コンパクトな山行ながら多くの変化が楽しめる山です。
今回は、西丹沢ビジターセンターに車を停め、下棚・本棚の2つの滝を楽しみながら山頂まで往復します。コースタイム5時間50分、累計標高差約1000mの日帰り登山です。


【アクセス】
・マイカー　→　東名高速を大井松田ICで下り、国道246号線を御殿場方面に走ります。11㎞程走った所にある信号「清水橋」を右折し、県道76号を道なりに約15㎞走ると、登山口のある西丹沢ビジターセンターに到着します。

・公共交通機関　→　小田急線新松田駅から「西丹沢ビジターセンター」行きのバスに1時間10分ほど乗車します。


【駐車場情報】
①西丹沢ビジターセンター（無料 10台 トイレ・自販機あり）
②ビジターセンターの向かいの路肩（無料 25台程度）
③西丹沢マウントブリッジキャンプ場（1日1000円 0465-78-3378 ビジターセンターまで徒歩5分）
④町営観光客用駐車場（無料 30台程度 箒沢公園橋と箒杉の間 ビジターセンターまで徒歩20分）
⑤中川駐車場（12台程度 トイレあり ビジターセンターまで徒歩25分）
※登山口に近い順
※路上駐車は駐車違反を取られる。
※箒杉駐車場より下は調査していません。
※周回の場合は④⑤がおすすめ


【ルート概要】
①西丹沢ビジターセンター～下棚～本棚(CT:1時間20分)
西丹沢ビジターセンターの横を流れる川に掛かる吊橋を渡り、植林された暗い森へ入っていきます。ここからしばらくの間、4つの堰堤を越えながら沢に沿って進む道となります。度々渡渉するポイントがあり、ほとんどには木の橋が架かっていますが、飛び石を渡る場所もあります。沢の中州を進む箇所など一部ルートが不明瞭な箇所がありますので、豊富にある看板やピンクのテープを探しながら進みます。
吊橋から40分、下棚への分岐が現れます。分岐を左に10分ほど進むと1つ目の滝「下棚」が見えてきます。下棚は落差約40mほどもある巨大な滝で、滝壺まで進むことができます。（私は分岐を素通りしてしまったため下山中に立ち寄りました）
下棚から分岐へ戻り、沢沿いに10分ほど進むと2つ目の滝「本棚」への分岐が現れます。分岐から10分、下棚よりさらに巨大な落差約60mの本棚に到着します。こちらも滝壺まで進むことができます。本棚の右側の岩壁には、雨の後だけ現れる幻の滝「涸棚」もあります。こちらは落差70mとも言われています。

②本棚～畦ヶ丸山頂(CT:2時間)
本棚から分岐へ戻り、橋を渡って対岸の斜面に取り付きます。ここからようやく本格的な登山道が始まります。急傾斜の沢を登り、途中から沢を離れて左の斜面を登ります。稜線に乗る「善六ノタワ」というポイントまで、枯れ沢を渡りながら尾根に沿った登りが標高差300m、1時間ほど続きます。
善六ノタワで稜線に乗った瞬間、木々越しに北・西側の山の連なりが見えます。畦ヶ丸から加入道山、大室山へと連なる白石峠ルートの稜線です。ここから畦ヶ丸山頂まで、色とりどりの紅葉を楽しみながらの尾根歩きが続きます。尾根の大部分は幅が広く歩きやすいですが、一部左右が切れ落ちたヤセ尾根や、長く続く登り階段などもあります。
善六ノタワから約1時間、山頂へ続く長い登りを上がり切ると、畦ヶ丸山頂に到着します。

③畦ヶ丸山頂・避難小屋・富士山展望所(CT:30分)
木々に囲まれた山頂から5分ほど進むと、畦ヶ丸避難小屋に到着します。四方がガラス窓で明るく、気持ちよく泊まれそうな室内。とてもきれいなトイレもあります。小屋の前には雨水を集めた水場もあります。小屋付近から大室山や菰釣山へ繋がるルートと屏風岩山方面に繋がるルートが分岐します。
ピストンの場合、ここで引き返してもいいのですが、屏風岩山方面に稜線を進んだ方向にあるピークに、木が切れていて富士山が眺められるポイントがあります。この日は曇っていて富士山は裾野しか見えませんでしたが、隣の愛鷹山を眺めることができました。避難小屋とそのピークまでの間は往復20分ですが、崩落個所を通過したり急傾斜を登り返す必要があります。避難小屋をゴールにして引き返した方がいいかもしれません。

④畦ヶ丸山頂～西丹沢ビジターセンター(CT:2時間15分)
畦ヶ丸山頂からは来た道を戻ります。紅葉に囲まれた尾根歩き、正面には木々越しに加入道山や大室山、檜洞丸、蛭ヶ岳なども見え、最高の時間です。西丹沢ビジターセンターに戻ってくると、ビジターセンター向かいの駐車スペースも7割方埋まっていました。人気の高さが伺える登山口です。


【感想】
晴れの天気予報で山行を決めたはずが、当日はあいにくの曇り。でも、畦ヶ丸は沢歩きや名瀑、紅葉の尾根歩きと、曇りでも楽しめる山でした。変化に富んだ登山が比較的コンパクトに楽しめる、初心者の方にもオススメのコースでした。


【チャプターリスト】
0:00 オープニング・アクセス・山の概要
2:11 西丹沢ビジターセンター～下棚
8:30 下棚～本棚
10:41 本棚～善六ノタワ
14:28 善六ノタワ～畦ヶ丸山頂
17:58 畦ヶ丸避難小屋・展望ポイント
21:54 下山・エンディング


【BGM】
Song1,2,7,8 : from hotaru sounds(http://www.hotarusounds.com)
Song3,5 : from MATSU(   / @matsubgm  )
Song4,6 : from YouTube Audio Library
Last Song : Roman Müller - Easy Life (Vlog No Copyright Music)


【YAMAP活動記録】
https://yamap.com/activities/35921682


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