[Flex5-8] 5つの宮廷舞曲／ブレイド（小野寺 真）（5人～／グレード2.5）／Five Court Dances by William Brade (arr. Makoto Onodera)

ルネサンス後期からバロック初期に活躍したブレイドの舞曲から5曲をセレクトし作品。
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[フレキシブル5-8パート] 5つの宮廷舞曲／ウィリアム・ブレイド（小野寺 真）
[Flexible Septet & Percussion] Five Court Dances by William Brade (arr. Makoto Onodera)
FLMS-87077
Grade: 3.5
Time: 6:00

演奏：広島ウインドオーケストラ
Performed by Hiroshima Wind Orchestra
*本アルバムでは（Fl./Trp./Ob./Bb Cl./A.Sax./T.Sax./Tuba/Perc.)で演奏。
この演奏ではルネサンスの慣例にならって繰り返しの際に自由に装飾をつけています。（装飾はつけなくても演奏できます。）

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作品について / Program notes:
　ウィリアム・ブレイド（William Brade 1560-1630）はイングランド出身の作曲家、ヴァイオリニスト、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で、おおよそルネサンス後期からバロック初期に活躍しました。
　ブレイドのイングランド時代についてはほとんどわかっておらず、1590年頃にドイツに渡り、ブランデンブルク辺境伯の宮廷オーケストラのヴァイオリニストとして活動していた頃から初めて記録に現れます。その後、デンマーク・コペンハーゲンのクリスチャン4世の宮廷や、ビュッケブルク・ホルシュタイン＝シャウムベルクのフレゼリク3世の宮廷、マクデブルク大司教の宮廷楽長など、様々な職を歴任しています。
　さて、ブレイドの活動した当時のドイツでは、自国の音楽語法に海外の音楽様式を取り入れ、大きく発展しようとしていました。1609年にハンブルクで出版したブレイドの作品集では、母国イングランドの作曲家であるJ.ダウランドやP.フィリップス、W.バード等の様式を取り入れてその音楽語法を紹介し、その後ブランルやヴォルタ等の、当時ドイツではなじみの薄かった舞曲も紹介しています。（1612年には同じくドイツで、フランス舞曲を紹介した有名な舞曲集「テルプシコーレ」（M.プレトリウス）が出版されており、当時のドイツの音楽状況が想像できます。）

今回のフレキシブルアンサンブルのための編曲では、ブレイドの舞曲から、

王のイントラーダ
スコットランド舞曲
コランタ
2つのアルマンド

の5曲で構成されています。

William Brade (1560-1630) was an English composer and violinist/viola da gamba player active in the late Renaissance to early Baroque periods.

Brade’s time in England is not well known. His mentions appear around 1590 when he moved to Germany working as a violinist for the Brandenburg Earl of the Frontier Court Orchestra. He later held various positions including in the Court of Christian IV of Copenhagen, the Court of Frederik III of Bückeburg-Holstein-Schumberg, and the court of the Archbishop of Magdeburg.

During his time there, Germany was trying to culturally advance by importing foreign style into its own musical language. In Brade's work collection published in Hamburg in 1609, he introduced the style of Englishmen J. Dowland, P. Phillips, W. Bird, etc. He brought those musical styles and others such as branle and volta, dance music less familiar at that time in Germany. In 1612, the famous collection "Terpsichore" (M. Pretorius) which introduced French dance to Germany was also published; one can only imagine the vibrant music scene at that time.
(Makoto Onodera)

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