小4「花を見つける手がかり」前編

４年説明文「花を見つける手がかり」の授業です。説明文をどう読ませたらいいのかわからない。説明文は理屈で読ませるから読解できない子が多くてこまるという先生方のお声をよく聞いてきました。説明文を理解しやすく楽しく読み解くにはどうしたらよいのでしょうか。
　私は退職してからはすべて飛び込み授業です。２時間で内容読解をしていきます。どんな実力の子どもたちかほとんど知りません。授業の始まりの５分間くらいでその学級の雰囲気や人間関係などの実態を探っていきます。子どもたちの書字スピードや姿勢態度などについて見極めていきます。子どもたちも私がどんな態度を望んでいるのか察していきます。鉛筆の持ち方、姿勢、発言の仕方などについて個別に教えていきます。授業姿勢を教えるこんなところも役に立ったとおっしゃる先生方もいらっしゃいました。授業は教師と子どもが真剣に親和的に作りだしていくものです。教室経営に少しでも役に立つのならうれしいです。
　説明文を理解しやすく楽しく読み解くために、まず、本文の題名から内容を類推させます。筆者についても知らせます。わからない言葉や漢字がないように一文ずつ読み進みます。この教室では「東京農工大学」「日高敏孝先生」などの聞きなれない言葉は皆で発音させていくことで口なじみ、耳なじみをさせていきました。この方が全員が集中できるように感じたからです。その教室によってやり方は変えていきます。
　説明文は本文自体に疑問文があり、それをもとに事実や仮説をもとに読み解いていく構文になっています。読み読み教室では一文ずつ読み語り、この疑問文を子どもたちに分かりやすい質問に変えて問いかけをしていきます。子どもたちは1の質問に対して、題名から類推して内容理解した文章を自分で読み解いていきます。
　全員が1の質問に対して自分の考えを書き終えたと思ったころ、順に指名していきながら、子どもの言った答えをもとに板書でわかりやすく図解していきます。この板書を見れば本文の内容が一目でわかるようにしていきます。板書は書き写させません。　　
　この動画は授業の前半部分で約45分間の授業です。全員の子どもたちの発言を忠実にアップしています。映像はわざとぼかしてあります。子どもたちの声の調子や読みの様子、笑い声などから、1時間、楽しく考えながら読んでいる様子を想像してくださるとありがたいです。
　子どもたちが4つの質問を通して説明文の内容を読み取れるようにしていきます。次の質問からは後半部分で授業公開しています。こちらも併せてご覧いただけると「花を見つけるてがかり」をどのように読み解いたかわかります。
(目次〈チャプター〉)
00:00　花を見つける手がかりを読む。
00:37　授業の進め方・ルールのやり方を教える。
03:59　題名を読む。知っている花の名前、「手がかり」について読み解く。
14:47　1段落目から読み解く。
「もんしろちょうは、何を手がかりにして花を見つけるのでしょう」