世界第2位へ　経済大国への道のり

日本の高度経済成長を支えた中心人物は、池田勇人首相です。

1960年に「所得倍増計画」を掲げ、「10年で国民所得を2倍にする」と宣言しました。

その結果、経済は急成長し、約7年で目標を達成しました。

彼の「*貧乏人は麦を食え」という発言は物議を醸しましたが、庶民感覚に近い政治家として支持を集めました。

佐藤栄作首相は、東京オリンピックや新幹線、高速道路の整備を進め、「戦争のない時代を築く」という信念のもと平和外交にも尽力しました。

こうした政治家のリーダーシップにより、日本は1970年に西ドイツを抜き、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国となりました。

その背景には、企業の技術革新、勤勉な労働力、そして安定した社会基盤の存在も影響していました。

国民の生活水準も向上し、豊かな消費社会が形成されていきました。

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*実際は1950年（昭和25年）12月7日（第3次吉田内閣第1次改造内閣）に、当時大蔵大臣の池田勇人が参議院予算委員会において、当時に高騰していた米価問題に関する答弁である「私は所得に応じて、所得の少ない人は麦を多く食う、所得の多い人は米を食うというような、経済の原則にそったほうへ持って行きたい」であるが、これをあるマスコミが誇張報道した影響で翌日に大蔵大臣を辞任させられた。