港北を歩く(Explore the Kohoku area in Minato Ward, Nagoya City)｜名古屋市港区｜街歩き

A walking tour in Nagoya, Japan.　
港北駅(こうほくえき)から名古屋競馬場跡地と愛知県武道館を経由、中川運河の中川口通船門を見学してからイオンモール名古屋みなと跡地を抜けて荒子川公園駅まで歩きました。
この日は梅雨の合間でしたので動画前半に関しては天気もやや微妙なところでしたが、後半はなんとか晴れたので助かりました。

今回歩いたのは港区の中川運河から西の「港北」と呼ばれるエリアになっていますのでこれをタイトルとしました。
以前中川運河の東側を歩こうとした際はガーデンふ頭まわりの事で手一杯でして、一方の運河の西側に関しては事前の下調べが全く追い付かず半ば投げ出すという苦渋の決断をした経緯もあり、今回やっと再訪が叶って非常に嬉しく思っています。
ちなみに、港北公園や港北運河のある運河の東側も厳密には港北エリアとなるかもしれないのですが、そちらは区役所があるなど区の中心としての属性のほうがより大きいかと思われます。
名古屋港とひとくちに言いましても、狭義ではかつての港湾の中心地であり地下鉄名港線名古屋港駅のあるガーデンふ頭を意味することもある一方で、広義では名古屋湾に面した複数自治体の埠頭エリアをまるごとひとまとめにして「名古屋港」と呼んでいますね。
後者の意味での「港北」となりますとやはり今回歩いたエリアのことをそう呼ぶのが妥当かなと思います。(うーむ、厳しいか……？)
町名としての「港北町」はこちらの港北駅から南の位置に存在するのですが今回は寄りません。

港北駅について。
こちらは以前は名古屋競馬場駅という名でしたが同競馬場の弥富市への移転に伴い改称されました。
地味に駅前の名古屋競馬場駅前交差点も港北駅前交差点に改名されていますね。
すぐ東に名古屋出入国在留管理局があるためこちらを利用する方々の国際色が豊かなのも特徴ですね。
このためか、あおなみ線では多国語に対応したアナウンスがされています。

名古屋競馬場跡地について。
こちらは2022年をもって弥富市に移転しましたので現在取り壊しと再開発が進行中です。
入口の場外馬券場が残されているほかはバリケードに囲まれて工事の全容は掴めませんが、主に住宅や学校、複合商業施設、公園などが整備されるようで楽しみですね。
2026年に予定されているアジア大会の選手村としてこちらが利用されるという案については、残念ながら流れてしまったようです。
確かに愛知県武道館については至近といえますがメインの会場となる瑞穂運動場からはかなり遠く、正直アクセスも良いとは言えない気がします。
しかし、もっと相応しい場所が果たしてあるかどうか……。
敷地の北東の大きな交差点は「競馬場前交差点」という名前……だったのですが現在は無名となっていて、恐らくは今後できる施設の名が付くと思われます。

愛知県武道館と南郊公園について。
武道館はその名に相応しく荘厳さを感じる構えですね。見ているだけで気が引き締まる気がしました。
すぐ北隣には未完成に終わった南方貨物線の高架の遺構があり、航空写真で見ると気づくのですが上部にはソーラーパネルが敷き詰められていたりします。
高架の遺構は中川運河を越えた先にも続いていますがその先は以前の港区の歩きで訪問しましたね
遺構の北にある南郊公園は実は埋め立てられた小碓運河の跡地です。
小碓運河は中川運河の支流で、ほとんどが埋め立てられてしまって今ではわずかに南郊公園の一部として残るのみとなっています。
中川運河の逆岸にも同名の南郊公園が広がっていますから、便宜上今回歩いた場所は「南郊公園(西)」としておきましょうか。
「南郊公園(東)」にあった南郊運河も同じく中川運河の支流でしたが、水質的な問題などがあり近年になってほぼ埋め立てられてしまいました。

荒子川運河について。
本宮新橋から西を望むと見える運河の突き当たりは荒子川公園の運動広場です。
こちらの運河は今でこそ荒子川公園に繋がった中川運河の支流の一つのように見えますが、実は未完成に終わった荒子川運河計画の名残であるため荒子川運河という「俗称」が付いているのだそうです。
当初の計画では今ある荒子川をさらに拡張しつつ、こちらの横堀で中川運河と庄内川とを繋ぐという巨大な構想でした。
個人的にはこういった水場は大好きなのですが、トラック輸送全盛の現代はこのような未使用の運河はどうしても時代の流れで埋め立てられてしまいがちですので、果たして10年後はどうなっているかわかりません。

中川口緑地について。
名古屋港漕艇センターが隣接しており、川幅や水深などが適しているためか水上スポーツが盛んで大会なども開かれることもあるのだとか。
普段もよく手漕ぎボートが行き来しているのですが、この時は羽休め中の水鳥が占有していました。

中川口通船門について。
こちらの門はなんだか大袈裟にも映る装置ではありますが、高潮による逆流被害から運河と周辺を守る役目も担っているのでとても重要です。
普段は隣接する中川口ポンプ所にて名古屋港に適度な排水を行うことで運河の水位を管理しています。
かつては運河輸送の需要増加から2つの閘門が存在したようなのですが今は1つが残っているのみです。
対岸には本当にちらりとですが、名古屋市交通局の車両基地に停まっている地下鉄車両が見えます。
空に架かるのは国道23号の走る中川運河橋です。

国道23号について。
今回は地下道と歩道橋を利用して上から下から渡ってみました。(洗練された無駄なムーブ)
歩道橋から車道を眺めると名古屋港方面行の車線で大型トラックが渋滞しているように見えます。
詳細な日は伏せますが、この日の前後に名古屋港の港湾管理システムがロシアのハッカー集団にサイバー攻撃されるという大変深刻な事件が起こったので、その影響もあったのかなとこの録画を観つつ思ってしまいました。

イオンモール名古屋みなと跡地について。
閉店に至る経緯はネットにたくさん記事がありますのでそちらに譲りますが、まだ開店しているうちに寄っておきたかった無念があります……。
「イオンモール名古屋みなと」と「TOHOシネマズ名古屋ベイシティ」とを繋いでいた「品川歩道橋」がしばらく残っていたはずなのですがこちらも既に撤去されていました。実はこれを渡るつもりだったので無くて困りましたね。
なお、イオンモール名古屋みなとの跡地にはロジクロス名古屋という物流センターが建設中で、TOHOシネマズ名古屋ベイシティの跡地には新たにイオン系列のショッピングセンターが出来るという噂です。

荒子川公園駅で今回は動画を終わりますが、結果的にまたも一駅分の移動となりました。
次回はいよいよ荒子川公園を歩きます。

00:00 あおなみ線港北駅～名古屋出入国在留管理局
04:15 名古屋競馬場跡地～(元)競馬場前交差点～小割通
10:45 愛知県武道館
13:25 南郊公園(西)
20:25 小碓運河～小碓橋
23:00 新船町～新船町交差点
26:00 須成公園～素盞鳴神社～川西通
32:50 川西通歩道橋～名古屋市立成章小学校
35:15 土古公園～本宮町
44:35 本宮新橋(荒子川運河)～築盛町
47:17 築盛町交差点～いろは橋西交差点
54:00 いろは橋～名古屋港漕艇センター
54:45 中川口緑地
1:01:10 中川口通船門～いろは町4丁目
1:10:45 横断地下道(名称不明)～名四町交差点
1:13:00 名四町
1:18:20 名四歩道橋～品川町
1:22:10 イオンモール名古屋みなと跡地～品川町交差点
1:25:25 荒子川公園運動広場～あおなみ線荒子川公園駅
　
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