昔話『うらしま太郎』の気になる点を挙げよう！ 1

概要
昔話『うらしま太郎』を題材に、子どもたちが「①自ら疑問を抱き、②材料を集め、③自分で考える」を楽しく体験できる授業を提案する。
授業1コマ目では、『うらしま太郎』のスライド動画を見て、子どもたちに「気になる点」を挙げてもらう。すると「海底の竜宮城で息ができたの？」「地上と竜宮城で時間のスピードが違う？」「なぜ玉手箱の煙でおじいさんに？」など、疑問が続出するだろう。さあ、それらの疑問を解決するためには、どんな材料を集め、どんなふうに考えればいいのだろうか？
これを実践していくのが、授業2～3コマ目で、人間の呼吸について調べたり、海の専門家に話を聞いたり、海底ゴミの様子がわかる動画を見たり……と、さまざまな方法で疑問を解いていく。そして授業4コマ目では、それらをクリアした「科学的に正しいうらしま太郎」の話も考えた後に、太郎が快適に暮らせるための「竜宮城改造計画」をみんなでディスカッション。最初から最後まで笑いながら、「創造的に学ぶ面白さ」を実感できる、刺激に満ちた授業になるはずだ。
コンテンツ制作は、マンガやアニメのできごとを科学的に検証している空想科学研究所。主任研究員・柳田理科雄の著書『ジュニア空想科学読本』は、子どもたちに絶大な人気がある。

題材は、誰もが知っている昔話！
昔話『うらしま太郎』は、カメといっしょに竜宮城へ行ったり、地上へ戻ったら300年が経っていたり……と謎が多い。この話を聞かされて育った子どもたちも、うっすら疑問を抱いていたはずで、たいへん親近感のある題材になるだろう。また、地上に戻ったら300年が経っていたり、玉手箱で瞬時に老人化……など、SF小説のような展開は、幅広い年齢層の子どもたちに好まれると思う。冒頭で子どもたちと物語を共有できるよう、ナレーションと音楽をつけたスライド動画も用意してある。

さまざまな視点と、豊富な材料！
どこから飛んでくるかわからない、子どもたちの疑問。それを考えるためには、あらゆる材料を使って、さまざまな方面からアプローチしたい。このコンテンツでは、専門家（海洋動物学者）へのインタビュー、海底のゴミのショッキングな映像、気圧差がもたらす威力がわかる映像などの動画に加えて、人間の呼吸、海の図解、相対性理論の説明など、「考えるための材料」を数多く用意した。さまざまな視点から考える『うらしま太郎』の世界は、子どもたちにも大きな刺激となるだろう。

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