2016中心市街地探訪064・・佐賀県佐賀市

佐賀県の南東部に位置し、面積431.84㎢、人口234,862人(2016.6.30)の施行時特例市で、佐賀県の県庁所在地。江戸時代、佐賀藩36万石の城下町、長崎街道「佐賀宿」の宿場町として栄え、幕末から近代日本の基礎をつくった多くの逸材を輩出した地としても知られている。明治22年(1889年)の市町村制では人口2万5千人の佐賀市が誕生し、近年では2005年と2007年の周辺自治体との合併により現在の市域となり、平成26年(2014年)4月、特例市に移行した。平成22年の国勢調査によると、佐賀市の昼間人口比率は107.4%と、福岡市、那覇市に次ぐ九州沖縄地方の県庁所在地中第3位の高水準を誇る。
静岡県からのアクセスは、東海道山陽新幹線で博多まで行き、鹿児島本線から長崎本線直通の特急「かもめ」に乗り換え、博多から佐賀まで約40分。
中心市街地は、JR佐賀駅付近から佐賀県庁の北側周辺までのエリア。
今から40年前の1976年の鉄道高架化により、佐賀駅が約200m北側に移転し、中心市街地が事実上拡がったという経緯がある。佐賀駅周辺のオフィス街、佐賀城北側の官公庁をシンボルロードが結び、その中間地点に百貨店の玉屋があり、長崎街道が横断し、中心部が非常に明確な街ではないかと思った。正に、シンボルロードと長崎街道の交差する付近が、佐賀市の大きなポイントではないかと思う。

【JR佐賀駅】
長崎本線と唐津線への直通列車が乗り入れ、1日当たりの乗車人員(2015年度)は12,251人。駅は高架駅で、1階の改札外コンコースが南口と北口を結び、駅ナカ商業施設の「えきマチ1丁目」が入り、東側高架下沿いを進むと「佐賀駅バスセンター」というバスターミナルがある。北口は、タクシーと一般乗降用スペースがあり、周辺にはオフィスやビジネスホテルが点在していた。表玄関である南口には、オフィスビルが建ち並び、駅前から「シンボルロード」が市街地の南北を結ぶ。

【えきマチ1丁目】
コンコースを挟んで東館と西館があり、土産物店から専門店、ファストフード店などの飲食店が入っている。

【シンボルロード】

【西友佐賀店】
店舗面積12,275㎡、地上1階と2階を営業フロアとする商業施設。

【佐賀玉屋】
店舗面積28,057㎡、本館と南館の二棟からなり、それぞれの地下1階から地上7階までを営業フロアとする百貨店。文化3年(1806年)に荒物商として創業し、昭和8年(1933年)に九州5番目の百貨店となる「佐賀玉屋」がオープンした。

【白山名店街】
南北約60m、東西約260mの全蓋式アーケードを持つ商店街。

【エスプラッツ】
地下1階、地上12階建て、延床面積23,219㎡、1998年に完成した再開発ビル。地上1階から3階には、食品スーパーやレストランなどの商業施設と子育て支援センターや市民サービスセンターのほか公共施設も入り、5階以上がマンションとなっている。

【歓楽街(白山・大財)】

【佐嘉神社】
幕末の名君、佐賀藩10代藩主「鍋島直正」と11代藩主「鍋島直大」を祀った神社で、1933年に創建された。

【旧古賀銀行】

【旧古賀家】

【旧三省銀行】

【旧中村家】

【旧牛島家】

【旧福田家】

【寿通り商店街】

【大隈重信旧宅】
大隈重信は、日本で最初の政党内閣を組織した政治家で、総理大臣としても活躍し、早稲田大学創立者でもあることは知られている。旧宅は1965年に国の史跡に指定され、その隣には1967年にオープンした「大隈記念館」がある。

【佐賀県庁】
佐賀県は九州の北西部に位置し、面積2,439.67㎢、人口は829,690人(2016.6.1)、佐賀市、唐津市、鳥栖市を含む10市10町で構成されている。明治4年(1871年)の廃藩置県では佐賀県が誕生したが、厳原県と合併して伊万里県となった。さらに翌年の1872年に長崎県に編入されてしまうという時期もあったが、明治16年(1883年)に分離独立し、現在の佐賀県が誕生した。

【佐賀県警察本部】

【佐賀合同庁舎】

【サガテレビ】

【NHK佐賀放送局】

【佐賀城跡】
佐賀城は、戦国時代にこの地の領主だった龍造寺氏の居城を、江戸時代に入ってから藩主の「鍋島勝茂」により、拡張、整備された平城。享保11年(1726年)の佐賀城大火災により、天守閣、本丸、二の丸、三の丸が焼けてしまい、以後、本丸などは再建されたが天守閣の再建はなかった。明治時代には、藩庁、裁判所、尋常小学校などにも使われたこともあり、近年では、昭和32年(1957年)に「鯱の門」が国の重要文化財に指定され、2004年には城内に「県立佐賀城本丸歴史館」がオープンした。