第436回「原作未履修キャラグッズ、求められていることを返す姿勢」【人生思考囲い】
Автор: WEBラジオ『人生思考囲い』
Загружено: 2025-11-07
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■原作未履修キャラグッズ
・お便り「私の自意識というか葛藤を共有させてください。それは『原作を履修していないのにキャラクターグッズを身につけてもいいのか』というものです。例えば『ムーミン』はキャラクター単体でも可愛いく親しみやすいし、そのグッズなども見かけるたびに欲しいと感じるのですが、でも原作小説シリーズは、子供のころ『ムーミン谷の彗星』を読んだきりだしな…と思ってしまうと、途端に手が伸びなくなります。ディズニーのグッズを身につけている人を見ると、映画は観たのかよ…とついつい思ってしまいますし、『ちいかわ』も好きでグッズを収集していたのですが、最近は多忙で原作の展開を追えておらず、そうすると、私なんかがちいかわグッズを持っていていいものだろうか…私はちいかわの本当のファンなのかな…という謎の罪悪感が湧いているところです。『グッズを身につけてまで表明しているということは、原作の愛好者であるはず』という規範が自分のなかにある気がします。これはオタクにとってあるあるの自意識なのでしょうか?」
・ばき「この人の基準だと、最初はちいかわのファンだったけど途中からその資格を失ったってこと…?」中野「そうですね。今日更新された最新話を見るまでの数時間は、一時的にファンの資格が失効される」→そんな馬鹿な!!
・ムーミンの原作やアニメを見たことがない人たちも沢山いる
・手塚「原作が分からないまま楽しんでもいいと思いますけどね。『デトロイト・メタル・シティ』で根岸くんが実家に帰ったらお母さんが由来を知らないままDMCのTシャツを着てて…」
・自分の「好き」という感情に自信や根拠が欲しい→こんなにお金をかけました、こんなに時間を費やしました、こんなに知識があります…
・配信を見たことがないVTuberの曲だけ聴く→好きな曲だけど演奏してるバンドメンバーの名前は言えない
・ファン同士のファン度比較バトル→中野「就活で落ち込んでいた時に、ちいかわを見て泣きながら元気出たんです!…みたいな個人的エピソードトークがひとつあれば、グッズ購入に〇〇万使ってます!にも対抗できる気はしますけどね」→個人的な思い出や実感を「好き」の自信や根拠にする
■求められていることを返す姿勢
・お便り「自分は今年社会人5年目を迎え、最近段々と『相手に/場に求められていること』が分かるようになってきました。例えば恋人といる時なら『今は黙って話を聞いてほしいんだろうな、じゃあ聞きに徹しよう』『今、好きだよって言ってほしいんだろうな、じゃあ言おう』仕事なら『この要素はユーザーからウケが悪いだろうな、じゃあ改修しよう』『今上司はこう返してほしいんだろうな、じゃあそう返そう』……という感じで、何となく分かるしそのように動けるようになってきました。結果ここ最近の人生はかなり良好に推移しており、まぁ歓迎すべきことなんだろうなと理解しています。しかし、ある時ふと気付いたのです。そういう『周囲からのインプットに対して、都度妥当であろうアウトプットを返すだけ』という姿勢は、もはやChatGPTと何が違うのでしょうか。学生時代なんかは『ありのままの自分が愛されるべきだ!』『俺が面白いと思うものを作るんだ!理解できない社会が悪い!』という気持ちで生きていたのですが、当時の方が生きること、自己表現することに対して真摯だったのではないのか?そういった疑問が堂々巡りしているのです」
・ばき「違うだろ!チャットGPTじゃないだろ!」手塚「いや!僕は同じだと思います。人間なんてチャットGPTと一緒なんです!」
・チャットGPTには出来なくて、人間にだけ出来ることがある→それが社会生活を悪くしている…
・AIに話を聞いてもらって癒やされる心がある→手塚「人間も同じです。芯の部分では理解し合えてないけど、お互いに理解してると『勘違い』して社会をやっていく。それが社会性ってやつだと思いますよ」中野「そうですね。っていうか多分恋人さんも『私が好きって言ってほしいと思ってると思ってるから、今この人は好きって言ってくれたんだな』って思ってる」ばき「恋人さんはあなたのうわべの言葉に騙されてるとかじゃなく、そういうメタゲームは前提のうえで、あなたのことが好きだから、そういう社会性を嬉しく感じてるんだと思いますよ」
・求められる社会性と自分の欲望が真逆だったときに困るかも→でもその摩擦に文学があるから…
・中野「俺は自分の気持ちを正直に?ぶつけるよりも、求められる社会性を発揮してコミュニケーションを良好に回すことの方が最近は楽しく感じてます」ばき「俺は良好に回しつつ、どこかで自分の意見をねじ込む…その攻防を楽しんでるかな」
・たかだか口が上手いことを…それを使って自分の利を求めることを…『社会性』と呼びますか…!!!『大人になったね』と評しますか…!!!
・手塚「人に合わせたいなら社会性発揮すればいいし、一人でもいいならしなければいいと思います。逆の立場で考えて…例えば、自分のやってほしい事が相手には察しがついてる筈なのに『私は人間だ!チャットGPTじゃない!!』って全然違う態度を取られた時に、自分は嬉しいのか?感動するのか?とか」
・この場にいる唯一の女性として…→その社会性には応えたくない
・集団に属すと求められる役割が発生する→全ての役割を拒絶したとき、その集団の中に居場所があるのか?
・降りる選択肢が用意されていることが重要→担うことで手に入るものも沢山ある
・手塚「自分が過ごしやすい集団を見つけて、そこで求められる役割に無理なく応えられるといいですよね」ばき「お便りの人は、社会性テクニックが獲得できて良かったですよね。咲く場所を自分で選べるってことだし」中野「昔と比べてコミュニケーション上で出来る事が増えたのは、基本的には良いことですよね。自分の欲望を叶える手段が増えてるんだから、自分に対してより真摯になる事が可能になってる」
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