【新型コロナ】小児高度医療にも影響　基礎疾患で重症化も　一部の病院に負担集中

複数の子どもの新型コロナ感染者を受け入れる医療施設が限られる中、一部の病院に負担が集中しています。

新型コロナに感染した、０歳の赤ちゃん。

重い病気や基礎疾患をもつ子どもに高度な治療を行う、東京都立小児総合医療センターです。

コロナに感染した子どもの入院が相次いでいます。

東京都立小児総合医療センター 感染症科 堀越裕歩 医師：
１４日の時点で２０人ぐらい（が入院中）だと思います

東京都は１４日、１万３３４人の新規感染を発表。

そのうち１０歳未満の子どもは
１６１３人と、全体の１５％を超えています。

病院によりますと、都内には入院が必要な子どもがおよそ７０人いて、その３分の１近くを受け入れているといいます。

夜間はほかの病棟の看護師も応援に入ります。

保育士：
僕お手伝いしてあげる。おさるさんは言いました。いいのいらないの

子どものためにガラス越しに紙芝居を読むなどの工夫もしています。

新生児から１０代までが入院する中、重症化するリスクが高いのが
基礎疾患のある子どもです。

東京都立小児総合医療センター 感染症科 堀越裕歩 医師：
寝たきりの重度の身体障がいがあるお子さんや白血病とか臓器移植後で免疫が非常に弱いお子さんとかそういった患者さんが多いです

こうした子どもが感染し、酸素投与や人工呼吸管理が必要になることも。

今月に入ってからは、他の病院で
骨折や盲腸の手術を予定していた
子どもが感染し、転院する例が増えているといいます。

子どもの感染が今後も広がった場合、さらなる懸念が・・・

都内では、複数の小児コロナ患者を受け入れられる医療施設が一部の病院に限られているのです。

東京都立小児総合医療センター 感染症科 堀越裕歩 医師：
（感染者の）桁が多くなってくるとうちでも受けきるのは厳しくなるので（子どものコロナ患者を）なるべく分散できるような体制を作っていくのが大事かと思います。

（15日18:41）