うそがばれる

第一話半沢直樹は東京中央銀行から東京中央証券へ異動し、営業企画部長となっている。ある日、東京中央証券は大型 IT 企業による敵対的買収案件を受け持つことになる。買収額は 1500 億円以上に上るという空前の大規模な取引だ。半沢はこの案件を担当するが、その過程で様々な難題と陰謀に直面する。
東京中央証券の社長・岡光秀は半沢に案件の成功を期待しているが、銀行出身の半沢は証券会社内でも様々な壁にぶつかる。一方、東京中央銀行の証券業務部長・伊佐山泰二は、半沢の存在が自分の出世を阻んだと考え、陰で半沢を妨害する。伊佐山は大和田常務の弟子だが、副行長の三笠洋一郎に味方することを決め、今回の買収案件を自らの昇進のための投名状にする。
半沢のチームは買収先の Spiral 社の内部事情を調査するが、Spiral 社の創業メンバー間の対立や株式の分配問題など、様々なトラブルが起こっている。そして、半沢たちが交渉していた取引先のコンピュータサークルグループは突然、契約を破棄してしまう。半沢は原因を調査し、内部に裏切り者がいることを発見する。そして、その裏切り者が伊佐山の手先で、東京中央銀行がこの案件を横取りしたことが明らかになる。
半沢は怒りを抑えきれず、伊佐山と対峙するが、伊佐山は証拠を消し去ってしまい、半沢を困らせる。しかし、半沢は決して諦めない。「倍返しだ！」という彼のモットーを胸に、新たな戦いを始めるのである。