“死別の悲しみ”支える 「グリーフサポート」の輪
Автор: TOKYO MX
Загружено: 2017-08-24
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家族や友人など親しい人を亡くして深い悲しみを抱えた人たちを支援する「グリーフサポート」と呼ばれる取り組みが全国で広がりを見せています。深い悲しみと向き合いながら同じような境遇にある人たちの支援に取り組む女性を取材しました。
8月19日、東京・港区で、自殺のない社会の在り方や、家族や友人など親しい人を亡くした人たちの支援を考える市民講座が開かれました。この講座を主催したNPO法人理事長の森美加さんは10年前、当時13歳の長男を学校でのいじめによる自殺で亡くしました。
参加者を前に、森さんは「長男が亡くなって11年を迎えるが、私は(亡くなった)子ども宛てに手紙を書いたことがなかった。書ける余裕がなかったというのが正直なところ」と語りました。
森さんは「どういうふうに子どもを亡くし、どう過ごしてきたか。正直、覚えていることも忘れていることもある。ただ、グリーフに関して言えば『息子を亡くした悲しみは抱いていいんだ』と思えるようになった」と語ります。
悲しみや喪失感など、さまざまな気持ちが混ざった心の状態は「グリーフ」と呼ばれています。「深い悲しみ」を意味するグリーフは、強い孤独を感じ、引きこもったり体調を崩したりすることもあり、専門的なケアが必要となります。
森さんはこれまで、ケアマネジャーとして医療機関で患者や家族の相談に乗ってきました。そして、自分もグリーフに直面したことで、これまでの経験を同じようにグリーフを抱えた人たちの支援に役立てたいと思うようになったといいます。その思いに共感した人たちが集まり、NPO法人の設立が実現しました。メンバーは社会福祉士や薬剤師など、心や体についての専門家です。
このNPOに参加する薬剤師の浜地優作さんは「仕事上、終末期の患者と触れ合う機会が多い。そういう場で得た経験を患者だけでなく地域の人たちにも還元して、自分が役に立てないかと思って参加した」と話します。
森さんたちはグリーフを抱えた人たちから相談を受けるとともに、一緒に活動をするボランティア集めに力を入れています。森さんは「私がグリーフをどうコントロールしているかというと、友人など人に会うことに加え、食べ物や旅行などで自分のケアをしている」と話します。
地道な活動が実り、森さんは11月、グリーフを抱えた人たちが安心して話し合えるカフェをオープンさせる予定です。森さんの活動を知った地域の人が、場所を提供してくれることになったのです。カフェの場所を提供することにした小林和子さんは「ここで話をした後、リラックスして『生きていこう』という力強さがプラスされるようなカフェになってほしい」とエールを送ります。
森さんは「自分も(グリーフについて)誰かに話したいという気持ちがあったので、同じような気持ちの人たちが共感したり、気持ちが大切にシェアできるようなカフェにしていきたい」と語ります。
深い悲しみと喪失を経験してグリーフを抱えた人たちが安心して話せる場所づくりに取り組む森さんの思いに、共感する支援の輪が広がっています。
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