曲がった肘を伸ばして痙縮改善の自主トレ：脳梗塞/脳出血/片麻痺/痙性/リハビリ/家族と自宅で出来る

＃痙縮　#痙性 #筋肉のこわばり
上肢関する自主トレーニング（運動）について
シリーズ化してお伝えしています《脳卒中当事者向け》
今回は、肘関節（痙縮/痙性）に対する運動・トレーニングについて
お伝えします。

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【上腕三頭筋と脳卒中片麻痺の関係は？】

上腕三頭筋は、肘関節の伸展と肩関節の安定化を担当しています。研究によれば、脳卒中片麻痺は上腕三頭筋の筋力低下に関連し、脳卒中生存者の腕の運動や機能に影響を与える可能性があります。ある研究では、上腕三頭筋を特にターゲットにしたトレーニングプログラムが、片麻痺を持つ脳卒中患者の上肢運動機能を改善することが示されています。別の研究では、上腕三頭筋の電気刺激が、片麻痺を持つ脳卒中患者の筋力と機能の改善につながったと報告されています。これらの研究結果は、上腕三頭筋が脳卒中後の回復とリハビリテーションに重要な役割を果たす可能性があることを示唆しています。

脳卒中による片麻痺患者における上腕三頭筋の筋力トレーニングが上肢機能と歩行能力に及ぼす影響を調査した「Effect of triceps brachii muscle strengthening on upper limb function and walking ability in stroke patients」という論文があります。この研究では、上腕三頭筋の筋力トレーニングが、片麻痺患者における上肢機能と歩行能力の改善につながることがわかりました。

【上腕二頭筋と脳卒中片麻痺の関係は？】

上腕二頭筋は上腕部に位置し、肘の屈曲や前腕の回旋を担当しています。研究によると、脳卒中後、片麻痺のある患者は、影響を受けた側の上腕二頭筋に筋力低下や痙性を経験する場合があります。

『Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases』に掲載された研究では、上肢運動障害と上腕二頭筋の痙性には相関があることが明らかになりました。この研究は、上腕二頭筋の痙性を低減することが、脳卒中患者の上肢機能を改善することにつながる可能性があることを示唆しています。

また、『Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation』に掲載された別の研究では、腕の動きを支援するロボットデバイスが、中程度から重度の片麻痺を持つ脳卒中患者の上腕二頭筋の活性化を改善するのに効果的であることが示されました。この研究は、このロボットデバイスが脳卒中リハビリに有用なツールである可能性があることを示唆しています。

まとめると、上腕二頭筋は腕の動きに重要な役割を果たし、脳卒中片麻痺に影響を受ける可能性があり、この自主トレをうまく活用する必要があります。




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