たま イカ天初出演

平成元年、当時の若者たちを熱狂させた超人気番組があった。
その名も『平成名物TV・三宅裕司のいかすバンド天国 (通称『イカ天』)』。

イカ天は、いわゆるロック・オーディション番組。
毎週10組の個性豊かなアマチュアバンドの中から、審査員によって選ばれた一組のバンドが前週のイカ天キングと対決し、勝利すればイカ天キングになることができる。
5週連続でイカ天キングの座を保持すると、名誉あるグランドイカ天キングとなり、メジャーデビューが約束された。

放送されたのは1989年2月から約2年間。
その間に「BEGIN」「JITTERIN’JINN」「BLANKEY JET CITY」をはじめ、28組のアマチュアバンドをメジャーに輩出し、”イカ天ブーム”と呼ばれるほどの一大ムーブメントを巻き起こした。

1989年11月11日、『たま』はプロモーションのためにイカ天に出演。
「らんちう」の独特な世界観と演奏力で審査員を圧倒し、14代目イカ天キングとなった。
2週目は後に国民的ヒットソングとなる「さよなら人類」を演奏。その後も「オゾンのダンス」「ロシヤのパン」「まちあわせ」で5週連続で勝ち抜きを達成し、第3代グランドイカ天キングの座に輝いた。

この番組をきっかけに『たま』は国民の爆発的な人気を獲得し、その社会的な熱狂は”たま現象”と呼ばれた。