【戦国大名より強い!?】 東アジアを揺るがした海賊王・王直の正体とは？【中国史（明代）：世界史解説】

中世〜近世以降の中国史・東アジア解説します。
今日は「明代の大海賊：王直」についてみていきます。

○前回の動画
・【建文帝と永楽帝の激動の時代】明朝を揺るがした権力闘争と大改革 【中国史（明代）：世界史解説】
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・【明朝崩壊の序章】“北虜南倭”が揺るがせた中国史最大の危機とは？【中国史（明代）：世界史解説】
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・北京を包囲したモンゴル覇者アルタン＝ハーン〜北虜と財政危機【中国史（明代）：世界史解説】
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・【南倭の恐怖】倭寇と王直が海を支配し、明朝を震撼させた時代【中国史（明代）：世界史解説】
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使用した音声：VOICEVOX:青山龍星
※動画内の画像にはAIで生成されたものが含まれています。

■ 主要参考文献一覧
【日本語文献】
宮嶋博史『倭寇と海禁政策』山川出版社、2012年
　― 後期倭寇の構造、王直の政治・経済的影響を網羅的に解説する基礎文献。

愛宕元『密貿易と東アジア』名著出版、1993年
　― 海禁政策と密貿易の矛盾、王直が構築した経済ネットワークの実態に焦点を当てる。

松浦章『近世東アジア海域の秩序と交易』勁草書房、2004年
　― 倭寇と戦国大名、ポルトガル人との関係、日本拠点としての五島・平戸の機能に関する実証的研究。

石井正敏『日中関係史』吉川弘文館、2010年
　― 鎌倉時代〜明清期における日本と中国の交易・外交関係を体系的に解説。

【中国語文献】
《明實錄（世宗實錄）》台北中央研究院歴史語言研究所版
　― 明朝の正史。王直の逮捕、処刑に関する記述、胡宗憲とのやり取りなどの原史料。

《明史・卷三百二十四・列傳第二百一十二・倭寇》
　― 王直を含む後期倭寇に関する正史の記録。明代政府の評価、政策転換の根拠。

陳舜臣《東アジア海域交流史》聯經出版、2006年（中国語繁体）
　― 東アジア海域世界における王直の交易活動の位置づけ。

【英語文献】
Wills, John E. Jr., "Maritime China in Transition 1750–1850", Institute of East Asian Studies, University of California, Berkeley, 1988.
　― 東アジア海域交易の構造、王直とそれに続く海商層の影響を分析。

Tonio Andrade, "Sea Rovers, Silver, and Samurai: Maritime East Asia in Global History, 1550–1700", University of Hawaii Press, 2016.
　― 銀の流通と王直を含む密貿易ネットワークの実態をグローバルな視点から記述。

Robert J. Antony, "Like Froth Floating on the Sea: The World of Pirates and Seafarers in Late Imperial South China", Institute of East Asian Studies, 2003.
　― 後期倭寇や海賊勢力の社会構造と軍事力、王直の組織力についての考察。

■ その他参考資料
『鉄炮記』（種子島家文書）
　― 鉄砲伝来時の王直の関与を示す日本側史料。

長崎県・平戸市教育委員会監修資料（五島列島・平戸に関する現地研究）

国立公文書館アジア歴史資料センター（各種外交記録）