【神体験】ウォンバットと一緒に泊まれる宿が最高すぎた件

タスマニア島といえば、美しい大自然とユニークな動物たちが魅力だ。その中でも、特に愛らしい動物といえばウォンバット。しかし、ウォンバットと触れ合う機会は意外と限られている。有料の動物園などでは数分間のふれあい体験が用意されているが、そのために5,000円〜6,000円もかかることも珍しくない。せっかく地球の反対側まで行って、たった15秒しか触れないなんて、少し物足りないと感じる人も多いだろう。

そこで今回紹介したいのが、タスマニア島南端のポートアーサーエリア、ホワイトビーチにあるエアビーアンドビー。この宿の最大の特徴は、ウォンバットのケアをしている女性が経営しているという点だ。彼女はこれまでに数え切れないほどのウォンバットの世話をしてきた。その多くは交通事故で母親を失った子供のウォンバットたち。そんなウォンバットたちと一緒に過ごせるのが、このエアビーアンドビーの最大の魅力である。

宿泊費は1泊15,000円ほどで、一人でも二人でも泊まることができる。宿には、ウォンバットとその相棒であるワラビー、さらには犬も一緒に暮らしており、まるで動物たちの楽園のような場所だ。家の中にこれだけの動物がいるため、多少の動物の匂いはあるものの、宿泊用の部屋は清潔に保たれている。シャワーやトイレも完備され、さらには無料のビールや炭酸飲料も用意されているため、快適に過ごせる環境が整っている。

今回の滞在で出会ったのは、9ヶ月のウォンバット「ペドロ」と、15ヶ月ほどのウォンバット2匹。ウォンバットたちは10ヶ月〜12ヶ月を過ぎると、外で穴を掘って暮らすようになるが、それまでは家の中で育てられる。特にペドロは、どこかストレスを感じているようで、ウォンバットらしくない行動をとることもあった。例えば、本来食べるべきではないドッグフードを口にしてみたり、箱の中で「早く出して！」と言わんばかりにカシャカシャと暴れたり。まるでやんちゃな子供のような姿がとても可愛らしかった。

ウォンバットとの距離がこんなに近い宿は、他にそうそうないだろう。もし、タスマニアで特別な体験をしたいなら、このエアビーアンドビーは間違いなくおすすめだ。夜は南極の風を感じながら、ウォンバットとともに過ごす。そんな唯一無二の体験が、ここには待っている。

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