西武8000系「サステナ車両」報道公開　小田急電鉄からの譲渡車両を改修、5月に営業運転開始へ

西武鉄道の南入曽車両基地（埼玉県狭山市）で10日、省エネ性能が高く「サステナ車両」と呼ばれる西武8000系が報道陣に公開された。
昨年5月に小田急電鉄から譲渡を受けた車両で、座席や外装などの改修工事を終えて、今年1月に武蔵丘車両検修場（埼玉県日高市）で西武8000系として再出発した。5月末の営業運転開始に向けて、現在は西武新宿線や池袋線など様々な路線で試運転を行なっている。
報道陣の前に姿を見せた8000系は、営業運転で投入される西武国分寺線（国分寺駅～東村山駅間）の行き先が車両内外に表示されるなど、運転開始時の様子を感じられる装いで登場した。
沿線では、普段見かけない珍しい車両とあって、鉄道ファンはもちろん、通行人も目を向ける様子が見られた。
大手私鉄間での車両の再利用は珍しい。西武鉄道の窪谷紀生車両課課長補佐は「西武線に昔からいたような電車と受け取ってもらえるようなデザインを心掛けました。沿線のお客様に対してもこれまでの電車と同じようにご愛顧して頂ければと思う」と話した。
今後も引き続き試運転等を行い、5月末に営業運転を開始する予定だ。（鴨志田拓海）