大阪恋しずく　水森かおり③

歌手の水森かおり（52）が25日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで「30周年記念メモリアルコンサート～歌謡紀行～」を開催。デビュー記念日の恒例となった同コンサートでは、ロングヒット中のシングル「大阪恋しずく」をはじめ、24日に発売の最新アルバムに収録の新曲「夢洲ブルース」など全49曲を歌唱で30年の歴史を振り返った。

本番前に行われた取材会で水森は「デビューした時は30年後をまったく想像していなかったので、自分のことじゃないような不思議な感じ」と迎えた節目の心境を告白。

　そんな記念すべき年に"ご当地ソングの女王"が大阪を舞台に歌う「大阪恋しずく」についても「30周年はもっと壮大で集大成みたいな歌の方がいいのかな、こんなに軽やかで親しみやすい幸せ演歌でいいのかしらって不安も最初はあった」と思いを明かし「逆にそれが水森かおりらしく、私自身も笑顔で自然体で歌わせていただける曲をいただけてよかった」と手応えに笑顔をみせた。

3月にYouTubeで公開した同曲のミュージックビデオが200万回再生に迫る勢いという大反響にも「日に日に数字が多くなって、すごいびっくりしました。自分の水森かおりチャンネルは全然伸びないのですけど…」と笑いを誘い、「すごい皆さんが見てくださるというのは、深く見て、おぼえて、歌いたいっていう風に思ってくださる方がそれだけ多いんだな」とファンへの感謝にほほ笑んだ。

さらに会場の渋谷にちなみ、22年連続出場中のNHK「紅白歌合戦」への思いについても「デビュー30周年の今年は『必ずまた紅白の舞台に帰りたい』という1月1日の決意でスタートしたので、とにかく目標に向かって引き続き頑張っていきたい」と力強く宣言。

　そして31年目に突入した今後の抱負に「ずっと元気に笑顔で飛び跳ねていたい！」と声を弾ませた水森は「最近はおばあちゃんとお母さんとお孫さんの三世代で応援してくださる方も多いので、漠然とデビュー当時に憧れてたことが、30年たってちょっとかなってるのかな。これから先もまた幅広い世代の皆さんに応援していただけるような歌手でありたい」と期待に目を輝かせた。