Summertime Blues 2025 夏、甲子園 敗れし者たち【工大福井】
Автор: Summertime Blues 夏、甲子園
Загружено: 2025-08-17
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7月26日 セーレンドリームスタジアム
決勝戦 敦賀気比 対 工大福井
7対3 敗れたのは工大福井。
試合終了のサイレン。
それとともに、明暗がわかれる。
一方は、選手たちが駆け寄って、
腕を突き上げ、飛びつきあって喜ぶ。
もう一方は、ぐったりとうなだれ、
ベンチに戻り、勝利にひたる相手チームを眺める。
そんな、灼熱のグラウンドに広がる、
試合後の情景を見つめながら、ふと、この大会を思い返しました。
結果的に、トーナメント表の一番上で、
第1シードと第2シード、両端がぶつかった今大会。
強いチームが当たり前のように勝ち上がって、戦った。
ひとことで言ってしまえば、強豪校同士の決勝。かもしれない。
そして、大会中も、こんな声をよく耳にした。
「順当な結果」「勝つところが勝っているね」
でも、正直に言って、そんなことは、全くありませんでした。
結果だけ見ると、 決勝に残った2校は、当然のごとく、
勝ち上がってきたように感じるかもしれない。
でも、何があってもおかしくないのが夏の大会であり、
今大会はまさにそれを証明していました。
「あそこが勝つだろう」と予測したチームを、相手のチームが打ち破る。
1回戦を勝ち抜いてきたチームが、強豪校を撃破する。
そんな中で、当然の如く勝ち上がる、
ということがどれだけ難しいことか。
毎試合35度超えの灼熱の舞台で、
持ち得る強さを、間違いなく発揮するということ。
いつもの自分たちの野球をするということ。
工大福井は、決勝までノーエラー。
そして、決勝もノーエラー。
たったの一度もエラーをしていない。
このような軌跡を成し遂げるには、
恐るべき練習量と高密度の鍛錬があったはずで、
僕たちには想像もできません。
でも、だからこそ、キミたちは、涙がこぼれてしまう。
試合後、少年たちは言います。
「あと一歩が足りなかった。あと一歩が届かなかった」
「後悔しかない、あの時、自分が打てていれば」
「結果が出せなかった。スタンドのみんなに申し訳ない」
少年たちみんなが、
自分に「まだダメだ」と言い聞かせるようにつぶやく。
これほどまでの試合をしてきたのに、まだ、自分たちを叱咤する。
そして、別の少年は、こう言います。
「白水監督を、甲子園に連れていきたかった」
自分たちを育ててくれた恩返しを、
甲子園へ連れて行くことでしか果たせないと、
みんなは考え、日々練習し、大会を迎えた。
そしてそれが果たせなかったことが悔しくて、目をはらし、涙する。
いま、時代は変わった、と誰かがよく言うけれど、
野球少年たちの何が変わったのだろうかと思う。
野球に、高校時代という青春のすべてを捧げ、
野球がしたい思いを全力で導いてくれる人や、
試合に出られない仲間に応えようと、
必死になってがんばる少年たち。
そういえば、学校取材の時に、
白水監督がこんなことを言っていたのを思い出した。
「子供たちは、野球をすることに関して、昔と全然変わっていないです」。
野球という、好きなことで最高の結果をつかむために、
自分を律し、自分を信じ、限界まで力を振り絞る。
僕は思います。
最後の最後で、一歩だけ及ばなかったキミたちが首にかけるメダル。
その輝きは、一歩だけ及ばなかったことを示すのではなく、
陰の努力さえも打ち消すようなまばゆい努力の光を表すものであると。
さようなら、工大福井。
今日、キミたちの一挙手一投足に、観ていた誰もが心を動かされた。
そして、誰もが、今日のキミたちを作り上げてきた時間に出会った。
好きだから野球にすべてをかける、その素晴らしさを知った。
決して当たり前には、絶対に生まれないチーム。
さようなら、工大福井。
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