NUZN48 & 45　ただの“ソフト版”ではない──性能もターゲットも価格も異なる新シリーズの真実　ゆうの試打レビュー

発売からまもなく1年。
いまやNUZNは、
ゴズィ（フランス）・タカハシ（ブラジル）・ヴィンター（ドイツ）といったトップ選手の活躍により、 “世界で戦えるトップラバー”として確固たる地位を築いている。
その流れの中で発売されたNUZN50は「使いやすくて、性能差も小さい」と評判になり、日本でも中上級者に愛用者が増えた。
そして今回、新たにNUZN48／NUZN45が登場。
多くが「どうせスポンジ硬度違いのバージョンでしょ？」と思っただろう。
しかし、実際には──まったく別物だった。
まず厚さの規定がMAX／2.0mmではなく、2.1mm／1.9mmに変わっていること。
さらに価格帯が揃えられておらず、
● NUZN48：9,000円＋税
● NUZN45：8,500円＋税
と明確に階段が設けられている。
これは“硬さ違いの兄弟モデル”というより、
用途とターゲットを再設計した新シリーズと捉えるべきだろう。

実際の性能を見てみた。
NUZNといえば、トップ選手が扱うドライブ性能・威力・弾みが強い“暴れ馬”のイメージがあったが、NUZN48／45はその正反対。
一言で表すなら、
攻守の安定がずば抜けた万能型ラバー
ラリーで強く、ミスが圧倒的に減るラバー
これまでNUZNを「難しい」「暴れる」と感じていた選手はもちろん、トップラバーへステップアップしたい中級者にもピッタリで、さらに軽量で振り抜きも良いため、扱いやすさは段違いだ。

今回、実際に試打して大きな気づきがあった。
50度以上の硬いラバーを使ったり、
「みんな使ってるから」とディグニクスやザイア03に手を出したり──
正直、少し背伸びをしていたのかもしれない。
卓球で大切なのは、
まず“ミスをしない”選択をすること
会心の一撃の威力は落ちるかもしれない。
練習では「ボール軽くなった？」といじられるかもしれない。
でも試合では、
ミスをしない安心感こそ最大の武器だ。
実際、勝つのは“ミスが少ない選手”である。

「堅実に強くなる」ための新しいNUZN
NUZN48／NUZN45は、
NUZNシリーズの“柔らかい版”ではなく、
全く違う設計思想で生まれた、安定特化・ラリー強化型ラバーだ。
● NUZNが暴れ馬に感じる選手
● もっと勝ちたい中級〜上級者
● トップラバーに挑戦したいが扱いに自信がない人
● ミスを減らし、ラリー戦で勝ちたい選手

こうしたプレイヤーにとって、
**堅実に、着実に、強くなれる“勝てるラバー”**となるだろう。

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