【しんどい】不安障害の特徴5つ【精神科医が解説】社会不安障害・パニック障害が代表的
Автор: こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Загружено: 2025-08-25
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「不安障害の特徴5つ」を精神科医が徹底解説。
#精神科 #不安障害 #社会不安障害
0:05 (1)はじめに
0:26 (2)不安障害とは
1:29 (3)不安障害の特徴5つ
1:37 ①強い不安
3:29 ②体にも出る
5:47 ③回避から慢性化
7:49 ④原因は様々
9:50 ⑤理解されにくい
11:54 (4)まとめ
パニック障害や社会不安障害などの「不安障害」は強烈な不安が生活にも影響する精神疾患です。影響の強さの一方で理解されにくい側面もあります。
「不安障害の特徴5つ」について、精神科医が12分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
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(1)はじめに
強い不安が日常生活に大きく影響を及ぼす不安障害。この状態に悩む方は決して少なくありませんが、周囲の理解を得ることが難しい場面も多くあります。
不安障害にはさまざまなタイプがあり、その症状の現れ方も人によって異なります。近年、以前と比べれば認知度は上がってきているものの、まだ誤解されることも多いのが現状です。今回は、不安障害の主な特徴を5つに整理してご紹介します。
(2)不安障害とは
不安障害とは、誰もが感じる不安という感情が度を超えて非常に強くなり、日常生活に支障をきたす状態を指します。不安の現れ方は人によってさまざまで、その特徴によっていくつかの種類に分類されています。
代表的な不安障害の4つのタイプ
**社会不安障害**は、対人場面での強い不安が特徴的で、人との接触を避けるようになります。**パニック障害**では、急激な心身の不調である「パニック発作」を繰り返すことが特徴です。**全般性不安障害**は、日常のさまざまな事柄への強い心配が慢性的に続く状態です。そして**強迫性障害**は、強迫観念と確認行為が特徴的な不安障害として知られています。
(3)不安障害の特徴5つ
①強い不安
不安障害の最も顕著な特徴は、日常的な心配とは異なる「強烈な恐怖」です。この不安は状況に見合わないほど強く、持続的に続きます。仕事や人間関係など、生活のさまざまな場面に深刻な影響を及ぼし、不安を避けようとする行動がかえって不安を強めてしまうという悪循環に陥ることもあります。
一般的な不安との違いは、その強さと影響の大きさ、そして持続性にあります。状況に対して不釣り合いなほど強い不安が現れ、日常生活や社会活動を避けるなど、実際の社会生活に大きな支障が出てきます。この不安は数カ月という中長期間続いたり、発作が予期せず繰り返し起こったりします。
強い不安は、慢性的に続く場合、発作的に現れる場合、特定の場面で誘発される場合など、さまざまな形で現れます。その結果、会議での発言や通勤を避けることでキャリアや学業に支障が出たり、人との交流を避けることで孤立し、家族や友人との関係が悪化したりすることもあります。さらに、不安を紛らわすためにアルコールに頼ったり、うつ病を合併したりするなど、二次的な問題が生じることもあります。
②体にも症状が出る
不安障害では、精神的な症状だけでなく、動悸や息切れなど体にもさまざまな症状が現れます。不安と緊張が自律神経を乱し、これらの症状が長く続くことで慢性的な体調不良に悩まされることになります。体の不調が重い病気ではないかと心配になることで、さらに不安が悪化するという悪循環も生じやすくなります。
体の症状は、急な動悸、息切れ、めまいなどが数分でピークに達する発作的なものから、常に筋肉が緊張し、疲れやすさや肩こりが続く慢性的なものまでさまざまです。具体的には、吐き気や下痢、腹痛などの消化器系の症状、胸の痛みや動悸、息苦しさなどの循環器・呼吸器系の症状、めまいやふらつき、頭痛、手足のしびれなどの神経系の症状が現れることがあります。
これらの身体症状が現れる理由は、危険を察知したときに体を「戦うか逃げるか」の状態にする警報システムが過剰に働くためです。緊張を司る交感神経が優位になり、ストレスホルモンが放出され、心拍数や呼吸が増え、筋肉が緊張することで、さまざまな身体症状が引き起こされます。
③回避から慢性化
不安を感じる状況を避ける「回避行動」は、短期的には楽になる一方で、長期的には悪影響をもたらします。人混みなど苦手な場面を避けることは、一種の自己治療として機能し、その場では安心感を得られます。しかし、これはあくまで一時的な効果にとどまります。
回避することで、確かに苦手な状況に直面せず、身体症状や恐怖感をすぐに減らすことは可能です。危険から逃れたと感じ、安全や心の平穏を一時的に確保できます。しかし同時に、「避ければ楽になる」という体験が脳に学習され、回避行動が強化されてしまいます。
長期的には、「大丈夫だった」という経験を積むことができないため、恐怖が克服されずに続いてしまいます。さらに、苦手な対象がだんだんと拡大し、初めは満員電車だけだったものが乗り物全般へと広がるなど、似たものにまで恐怖が広がっていきます。結果として、生活範囲やできることが減り、人生の選択肢も狭まってしまいます。
④原因は様々
不安障害の背景は人によって異なり、生物学的要因、心理的要因、社会的要因など、どれが強く影響しているかは個人差が大きいです。原因によって治療効果も変わり、注意を払うべき生活面の対策も変わってきます。
主な原因としては、うつ病と類似したセロトニンの不足や、不安を司る扁桃体の過活動などの「脳の不調」、大きなストレスとなる「出来事の影響」、もともと神経質で心配性といった「生来の敏感さ」などが挙げられます。
治療法も原因に応じて選択されます。脳の不調が主な原因の場合は、抗うつ薬(SSRI等)で脳内の神経伝達物質のバランスを整える薬物療法が特に有効です。出来事の影響が大きい場合は、苦手な場面に徐々に慣らしていく脱感作法が効果的です。生来の過敏性が主な要因の場合は、ストレスの原因を減らしたり生活習慣を整えたりする環境調整が重要になります。
⑤理解されにくい
不安障害は、うつ病と比べるとまだ一般の認知度が低く、性格の問題として誤解されやすいという特徴があります。周囲からの誤解や心無い言葉から対立が生まれることもあり、「理解されないかもしれない」という不安から、さらに人を避けるようになることもあります。
理解されにくい背景には、誰でも不安を感じることがあるため、病的な苦しさがなかなか伝わりにくいことがあります。また、不安の苦しみは内面で起きているため、外から辛さが見えにくく、心配性や神経質といった性格の問題として片付けられてしまいやすいのです。
理解が得られないと、「気にしすぎ」などという助言が本人を追い詰めてしまったり、職場での症状や回避行動が消極性とみなされて評価が下がったりすることもあります。こうした状況への対策としては、全員の理解を得るのは難しいと割り切り、信頼できる人に絞って相談することが現実的です。また、病気の症状であることを自分自身がしっかりと理解し、症状に圧倒されないようにすることも大切です。
(4)まとめ
不安障害は、実際に多くの方が悩んでいる精神疾患の一つです。社会不安障害、パニック障害、全般性不安障害、強迫性障害など、さまざまなタイプがあり、それぞれに特徴があります。
今回ご紹介した5つの特徴「強い不安」「体にも症状が出る」「回避から慢性化」「原因は様々」「理解されにくい」を理解することで、不安障害という状態をより深く知ることができます。
重要なのは、不安障害には治療法があるということです。原因に応じて、抗うつ薬による薬物療法や、不安に慣らしていく脱感作法など、適切な対策を講じることで改善が期待できます。もし自分自身や周囲の方が不安障害の症状に悩んでいる場合は、専門家への相談を検討することをお勧めします。適切な理解と支援があれば、不安障害と上手く付き合いながら、充実した生活を送ることは十分に可能なのです。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
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#パニック障害 #精神科医
【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
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