ベクトル４：ベクトル・図形・座標の選択①《京都大2000年》

この動画が今年の国立入試直前、最後にアップするものになります。2/17の深夜に撮影しました。次回アップするのは３週間後くらいになるかと思いますのでご了承ください。

前回の続きとして、イギリスでの話をまずは綴ろうかと思います。「夢を変えるな。自分を変えろ。」の動画を撮影した2015年のときぶり、10年ぶりに会ったホストファミリーは元気でした。2025年現在、旦那さんが78歳、奥さんが76歳だそうです。
イギリスのスワネージという町での時間はどうだったかというと、子供達にさまざまな経験をさせたり、子供達に振り回されるため、自分の時間なんてものはほぼありませんでした。夜の町を散歩するほどの体力は残されておらず、毎日夜７時には倒れるように寝て、朝６時ごろ少し一人で散歩するくらいで、嫁と夫婦２人だけでのんびり歩くなんてことも一切できずです。
思えば、近年は本当に子供達に時間を割くことが基本で夫婦だけで出かけるなんてこともなければ、自分のために時間を使うなんてことは余程優先順位をはっきりさせない限りできません。
次にスワネージに行くときは、一人で散歩する時間や夫婦で歩く時間を確保できるくらい子供達の手が離れていることを期待します。
ただミスチルのsignは何度も聴きました。一瞬で高校１年生のころの記憶がよみがえってきて時を渡っているような、走馬灯を見ているような、フラッシュバックして精神が崩れていく感覚は相変わらずでした。

さて、受験生に向けて何か思うことを伝えます。僕は嘘がつけません。僕自身、10年前と今とで受験に対しての考えはだいぶ変わった気もします。もしかしたら10年前はこれから伝えるようなこととは反対のことを言っていたかもしれませんが（おそらくは当時も似たようなことを言っていたと思います）、それは世の中が変化していることと僕自身が世の中の真実に気づきはじめたからです。あまりいい気はしないと思うのですが僕の本心です。

受験で合格することと、幸せな人生を送ることは全く関係ないと僕は考えています。
この2025年に学歴学歴言っている人間、学歴にこだわっている人間は相当イタいやつだと僕は考えています。それは今後、世間でもより顕著になってくるでしょう。
この2025年には勉強ができる人と社会で仕事ができる人は相当な違いがあることを世間はすでに気付いていて、社会に出た後は仕事ができる人間のみが評価されるので、学歴はもう意味がない、能力にしか意味がないと僕は考えています。学歴は誰か他人の役に立たないですが、能力は他人の役に立ち、他者の幸せに貢献することができます。

さらに仕事ができること、お金を稼ぐことと、幸せな人生を送ることも全く関係ないと僕はここ数年ようやく気づきはじめました。人口減少で沈みゆくこの日本においては、加速度的にその事実も顕著になるでしょう。

じゃあ幸せになる上で何が大事だと考えているかというと、自制心と良いパートナーを見つけることの２つです。自制心とは自分の決めたことをその通りに行動に起こすことです。これは本当に本当に難しい。計画通りに勉強するのは本当に難しいように、自分との約束を守るのは本当に難しいです。必ず自分の都合を、自分の人生で成し遂げたいことを最優先に日々の計画・予定を立ててください。今の僕を例にするなら「子供との時間」と「この授業を一歩一歩撮り進めること」です。それに集中できるように、何年も「計画を立てて実行」を繰り返して、時間の切り売りから脱却しました。
次に良いパートナーを見つけることは絶対に絶対に重要です。今は結婚しない人が増えていたり、３人に１人が離婚するそうですが、何か能力を身につけるのにとてつもなく努力と時間がかかるのと同じように、他人と人生を通して人間関係を築くことにはとてつもなく努力と時間がかかります。「誰かの役に立つ能力」も「人間関係」も築いた先には、人生に必ず幸福をもたらしてくれると僕は確信しています。
何を成し遂げたいか、何に時間を投下するかを探すことと、良いパートナーを見つけることに専念することを強くお勧めします。正直大学受験は関係ないです。浪人などしている暇はないです。