【DTM】映画「八甲田山」より　メインテーマ | Miroslav Philharmonik 2

1977年 映画「八甲田山」より　メインテーマ

作曲：芥川　也寸志 / Yasushi - Akutagawa (1925～1989)
制作：橋本プロダクション・東宝映画・シナノ企画
監督：森谷　司郎
原作：新田　次郎
主演：高倉　健・北大路欣也

1902年に起こり、山岳遭難史上最悪の被害（210名中199人が死亡）を出した
「八甲田雪中行軍遭難事件」を題材にした新田次郎の小説を、1977年に映画化したものです。

2022年は、この「八甲田雪中行軍遭難事件」からちょうど120年になるため、
以前から取り上げたいと思っていた曲です。

また、映画公開からは45年。　
半世紀近く前の曲にも関わらず、そのメロディーを鮮明に覚えてるというのは、
ある意味すごいことではないかと思います。

特に日本映画を想起した時に、その曲と一緒に思い出すことができるというのは、
実はすごく少ないのではないかと思っています。

伊福部昭さんの「ゴジラ」、大野雄二さんの「犬神家の一族」、
芥川也寸志さんの「八甲田山」・・久石譲さんのジブリ作品とかでしょうか・・
そういった意味で、映画のイメージと渾然一体となった稀有な例のように思います。

この曲は童謡「月の砂漠」をモチーフにしており、
荒涼とした雪原をひたすら歩く場面を想像して作曲されたそうです。　
（芥川也寸志さんが「徹子の部屋」に出演された際に語っていたと記憶しています。）

作曲者の芥川也寸志さんは、あの大作家の息子さんという肩書が不要なほど、
日本の現代音楽、とりわけ映画音楽に多大な貢献をされた方です。
「八甲田山」の他、「八つ墓村」「鬼畜」「事件」などなど・・・
名画の音楽を多数手がけています。

日本の風土を思わせる重厚で抒情的なストリングスを特徴としていまして、
今回MIDIデータを作るにあたって、どんな譜割りであのような重厚な音が出ているのか、
非常に興味があったのですが、譜割り自体はユニゾンがほとんどで、簡単なものでした。
にもかかわらず、ぶ厚く、心を揺さぶる音が出せるということに驚くとともに、
改めて芥川也寸志さんの偉大さを思いました。

最後に、この演奏で120年前に亡くなった199人の方々に思いを馳せていただければ幸いです。


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Theme from 　Mt. Hakkoda
Composer: Yasushi -Akutagawa

This music is the theme music of Japanese famous Film Music.

[Equipments]
DAW ：Cakewalk by BandLab.
Library：Miroslav Philharmonik 2、Orchestral Percussion、Chinematic Percussion、Cinematic Studio Brass and other.
FX：Sonnox Claro、EAReverb2、Kramer Tape Stereo and other.