【作業用StoryBGM】夜明けを運ぶ鳥使い – The Dawnbringer’s Flock

夜明け前の空には、
かつて“朝の旋律”と呼ばれる微かな羽音があった。
人々の一日を照らす、光のささやき。

しかしある日、
世界は深い夜のまま止まり、朝が消えた。

ただひとり、その声をまだ聞ける少女――リンネ。
光の羽に導かれ、凍った光の檻、翳りの谷、失われた黎明へ。
彼女は世界に“朝”を取り戻すため旅に出る。

これは、
夜明けを信じ続けた少女が、
光と希望を世界へ運ぶ物語。

🌅 「夜明けを運ぶ鳥使い – The Dawnbringer’s Flock」

00:00 第1章：夜明けの音が消えた日 – The Day Dawn Fell Silent
03:19 第2章：光を紡ぐ鳥たち – The Birds That Weave the Dawn
06:38 第3章：翳りの谷 – The Valley of Shadowed Winds
09:51 第4章：凍光の檻 – The Frozen Cage of Dawn
14:00 第5章：黎明の回廊 – The Corridor of First Light
17:08 第6章：夜明けを喰らう影 – The Shadow That Devoured Dawn
21:16 第7章：夜明けの誓い – The Oath of Dawn
24:50 第8章：光が空を走るとき – When Light Runs Across the Sky

🎧 Channel：   / @aurorafold  
🎵 Genre：Ambient / Lo-Fi / Cinematic / Fantasy

📕Story：
第1章：夜明けの音が消えた日 – The Day Dawn Fell Silent

かつてこの世界では、
“夜明けの音” と呼ばれる、柔らかな鈴のような響きがあった。

太陽が昇る前に空へと漂い、
鳥たちの羽音と重なり、
世界に朝を知らせる大切な旋律。

しかしある朝、世界は静まり返っていた。
鳥の影はなく、夜明けの音も響かない。
空は光の準備を忘れたように、深い群青のまま動かない。

人々は困惑し始め、
長く続く夜に不安が広がっていった。

ただひとり。
夜明けの音だけは聞こえる少女がいた。

彼女の名は、 リンネ。

まだ幼い頃から、
鳥たちの光の羽ばたきとともに響く “夜明けの旋律” を
誰よりも強く感じ取ることができた少女だった。

その日、リンネはかすかな声を耳にする。

「……助けて……夜明けが、閉じ込められた……」

それが、旅の始まりだった。


第2章：光を紡ぐ鳥たち – The Birds That Weave the Dawn

リンネは森の奥の “光巣” に向かった。
そこにいるはずの光翼鳥たちはいない。
残されていたのは “最後の光の羽”。

羽の中から小さな声が聞こえる。

「夜明けを喰う影が……太陽の道を閉じた……
鳥たちは捕らわれ……光は凍りついた……」

リンネは光の羽を胸に抱く。

「私が朝を取り戻す……」

光がふわりと広がり、
彼女は鳥使いとしての力を宿し始めた。


第3章：翳りの谷 – The Valley of Shadowed Winds

鳥の残した光の道を辿り
リンネは“翳りの谷”へ向かう。

そこは、風が止まり、空気が重く淀んだ谷。
黒い影が風の紋様石に張り付き、光を吸い込んでいた。

影はうめく。

「夜明けなどいらぬ……光は邪魔だ……」

恐怖に震えつつも、
リンネは光の羽をかざし、
風の道を再び動かした。

谷の奥から微かな“光の道標”が現れる。


第4章：凍光の檻 – The Frozen Cage of Dawn

辿り着いた先は、氷の湖。
湖の上に浮かぶ冷光の檻の中で
光翼鳥たちが凍りついていた。

「ごめんね……必ず助けるから……」

リンネが光の羽を湖面に触れさせると
凍った世界に亀裂が走り
鳥たちの声がかすかに戻る。

「……影は太陽の道を覆った……
朝が戻らなければ世界は眠ったまま……」

リンネは決意し、
“黎明の回廊”へ向かう。


第5章：黎明の回廊 – The Corridor of First Light

かつて朝の光が流れていた神聖な道。
今は黒い靄が絡みつき、光は滞っている。

リンネが羽を掲げると遠くから夜明けの音が響く。
その響きに呼応し、
光の鳥が一羽、形をとる。

「太陽は影に封じられた……
朝を取り戻すには“夜明けの心臓”へ……」

音と光が道を作り、
リンネは最終地点へ。


第6章：夜明けを喰らう影 – The Shadow That Devoured Dawn

天と地の境目“朝の間”。
そこには巨大な影がいた。

「光がある限り私は消える……
だから奪った……永遠の夜こそ美しい……」

リンネは叫ぶ。

「朝はみんなの始まりなの！奪わないで！」

光の羽が輝き、
鳥たちの声が空に満ちる。

影が襲いかかる中、
リンネは逃げずに立ち向かった。


第7章：夜明けの誓い – The Oath of Dawn

影との衝突で光は弱まり、リンネは倒れかける。
その時、鳥たちが囲み、光の羽を差し出す。

「リンネ……あなたの心が朝を呼ぶ……
もう一度、夜明けを願って……」

リンネは涙を流しながら誓う。

「朝を……世界に返したい！」

その誓いが空に響き
光が爆ぜ、影は消えた。


第8章：光が空を走るとき – When Light Runs Across the Sky

夜明けの音が静かに鳴り始める。
金色の風が空を走り、光が地平線を染める。

凍っていた鳥たちは復活し
空へ舞い上がり、リンネの上を飛ぶ。

世界は久しぶりに“朝”を迎えた。

リンネは微笑む。

「これからも……私が朝を届けるよ」

鳥たちが羽ばたき、
新しい夜明けが世界に満ちていった。

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