2022.8.7.TEHOMフリーセッション「恵比寿のおっさん」5or6.
Автор: poponinin
Загружено: 2022-08-08
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おっさんの詩を読んでみました。
「恵比寿のおっさん」
恵比寿駅の山手線で思いっきり駆け込んで自動ドアに挟まるおっさんを目の前で眺めた。二秒くらい挟まっているのを無の極致に近い思考で眺めた。右手のスマホにはポケモンGOが写っていた。見上げると七三分けだった。ドアが開いておっさんが乗り込んだ。すぐさまスマホを見る目は死んだ魚の目だった。渋谷駅でおっさんが降りる。一緒に降りる。駆け込み乗車は危険ですのでお辞めください。駆け込み乗車は危険ですのでお辞めください。車掌さんの声が渋谷駅に響く。おっさんは歩きスマホをしながら、人混みに消えていく。消えるまでおっさんの人生を見ている。おっさんの人生を何も考えないで見ている。
消えるまで
消えるまで
消えるまで
消えるまで
消えるまで
消えるまで
おっさんの人生を見ている
おっさんの人生を俺は何も考えないで見ている
俺は
おっさんだった
おっさんなんだ
おっさんになっちゃった。
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