HOOST CUP NAGOYA17「RiNRiN VS ジャクリーネ・アヤラ」試合映像

2025.7.6

グループエスカラデーPRESENTS　HOOST CUP　KINGS NAGOYA17

ポートメッセなごや第３展示場

＜HOOST CUP女子フェザー級（57,5Kg)3分３R(延長２R)＞

RINRIN（RISING己道会）VS ジャクリーネ・アヤラ（KIC推薦チリ/FIGHT CLUB KING/WKC世界フェザー級王者）

『連勝中無敗の尾張のツヨカワ女子が、世界で闘うチリのベテラン女王とタイトル賭けて一騎打ち！』

　RINRINは春日井のRISING己道会（こどうかい）で小学1年生から空手を習い、中学時代にキックも並行し、高校時代には空手の全国大会で優勝するエリートだった。卒業後は本格的な練習から遠ざかり、ナゴヤ球場の中日の二軍戦でのビールの売り子として球場では人気を博していたが、己道会の仲間がプロのリングで活躍する姿に刺激を受け、3年前、プロになることを決意する。
　23年5月のプロデビュー戦直前に売り子を辞め、デビュー戦ではKO勝ち。その年の12月の2戦目からホーストカップに参戦すると、無敗街道を突き進み、デビュー以来7連勝中だ。昨年12月大会ではK-1 GPを3度制したピーター・アーツの愛娘・モンタナ・アーツと対戦すると、最終3R、右ハイキックでダウンを奪い判定勝ちし、海外勢にも通用するパワーと技術を証明した。
　さらに今年3月のシュートボクシング勝川大会では、J-GIRLSフェザー級とミネルヴァ・スーパーバンタム級で王座獲得実績のある浅井春香と対戦。接近戦でのパンチの打ち合いや膝蹴りで激しく削り合う中、RINRINは173センチの長身を活かしたミドルキック、顔面狙いの前蹴りで印象を作り判定3-0で快勝する。
　国内中量級女子トップに躍り出たRINRINは今回、ホーストカップの女子フェザー級王座決定戦に抜てきされたが、フェザー級は日本のみならずアジアでも選手が限られ、対戦相手探しは欧米に及ぶ。そこで招へいされたジャクリーネ・アヤラは、愛知在住の4冠王・ダニロ・ザノリニが主催する南米キックネットワーク・KICからの推薦選手。WAKOやISKAといった世界的なタイトルを獲得しつつ、昨年10月にはイギリスでのベアナックルファイト（素手のボクシング）でも勝利。42歳のベテランだが闘志は衰えない。
　強敵を迎え撃つRINRINは「女子の試合って男子より…って言われることが多いんですけど、私の試合はそうじゃないってのを見せながら、華のある試合をしてベルトを取りに行きたいです」と意気込みを語る。今後の全国区、そして世界への飛躍に向け、プロ初のタイトル奪取なるか注目が集まる。
（BOUTREVIEW 井原芳徳）