5. スミス&ベックのファーストクラス顕微鏡No.2 (1860年代) 4K映像

ジェームズ・スミス（James Smith 1839-1846？）の詳細な経歴はわかっていません。 しかし、彼は数学機器メーカーであり、初期には他の顕微鏡メーカーの仕事に携わっていたことが知られています。 1826年、スミスは J J リスター（Joseph Jackson Lister 1786-1869）が設計した、色収差を排除するために異なる屈折率のガラス製レンズを組み合わせたアクロマティック顕微鏡の真ちゅう製の本体を製造したことが知られています。 なお、リスターの顕微鏡の光学系システムは、ロンドンの別の光学機器メーカーであるウィリアム・タリー（William Tulley）によって製造されました。 1839年、スミスはリスターの助けを借りて顕微鏡製造に特化した工房を設立しました。 その後、J J リスターの甥であるリチャード・ベック（Richard Beck 1827-1866）を最初は見習いとして、次にパートナーとして雇い、1847年に会社名はスミス＆ベック（Smith & Beck）に変わりました。1851年にジョセフ・ベック（リチャードの兄弟 Joseph Beck 1828-1891）が会社に加わり、そして1856年に会社名はスミス、ベック＆ベック（Smith, Beck & Beck）に変わりました。ジェームス・スミスは1864年に引退し、スミスが抜けたことで、1865年に会社名は R ＆ J ベック（R & J Beck）に変わりました。 1886年には、1839年の設立以来14,000台の顕微鏡を製造していました。 その後、会社は1962年までロンドンで顕微鏡の製造を続けました。スミス＆ベックの顕微鏡はよくデザインされており、多くの一流の施設やユーザーに納入されました。 例えば、スミス&ベックのファーストクラス顕微鏡 No.2スタンドの著名なユーザーにチャールズ・ダーウィン（1809～1882年）が挙げられます。