大阪万博工事費用未払い激化　大阪市未だ明確な回答なし

大阪・関西万博の工事現場で、工事代金の未払いによる深刻な問題が発生しています。特にネパール館では、建設業者への費用未払いが原因で工事が中断され、開館の目途が立っていない状況です。ネパール側は引き続き出展の意向を示していますが、資金調達や関係者との調整が課題となっています 。

また、他の外国パビリオンでも同様の問題が報告されており、インド、ベトナム、ブルネイのパビリオンでも工事の遅延が生じています。これらの遅延は、発注者である外国政府や組織の支払いスケジュールの不透明さや、サブコン（下請けを管理する中間業者）の資金繰り難が背景にあるとされています 。

このような状況に対し、大阪府や万博協会は具体的な救済策を明言しておらず、下請け業者からは「助けてください」との声が上がっています。SNS上でも多くの批判や懸念の声が広がっており、万博の運営体制や契約構造の見直しが求められています 。

今後、万博協会や大阪府がどのような対応を取るのか、引き続き注視する必要があります。また、国際イベントにおけるリスク管理体制の強化や、建設業界の多重下請け構造の改善も重要な課題となっています。