#578
Автор: おおがや着物チャンネル【岡崎市・大賀屋呉服店・きものの知識・創業1804年】
Загружено: 2025-10-29
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#578 着物を着た時の寒さ対策
― 美しさを損なわず、あたたかく過ごす工夫 ―
• #578 着物を着た時の寒さ対策― 美しさを損なわず、あたたかく過ごす工夫 ―
秋から冬にかけて、着物でのお出かけがぐっと増える季節。
しかし、着物は洋服に比べて「重ね着が難しい」「風が入りやすい」と感じる方も多いのではないでしょうか。実際、薄手の長襦袢や正絹の生地は通気性が良く、寒い季節には少し心許ないもの。
そこで今回は、「見た目を崩さず、快適に過ごせる着物の寒さ対策」について、基本から応用まで詳しくご紹介します。
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1.基本は「重ね方」と「素材選び」
着物の寒さ対策の基本は、重ね着と素材選びにあります。
ただし、洋服のように厚手のセーターを着ると着姿が崩れてしまうため、薄くて暖かい素材を重ねることがポイントです。
◾ 肌襦袢・長襦袢の工夫
冬場は、肌襦袢の下にヒートテックや薄手のインナーを着ても問題ありません。
ただし、襟元や袖口から見えないようにすることが大切です。
おすすめは、
袖と首まわりが広めにカットされた和装用インナー
七分袖タイプ(長襦袢から袖が出ない)
綿やシルク混素材で静電気が起きにくいもの
また、長襦袢を**冬用の「ネル裏長襦袢」や「ウール混長襦袢」**に変えると、格段に暖かさが増します。裏地が起毛しており、見た目は変わらず保温力が高いのが特徴です。
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2.冷えやすい「下半身」対策
和服姿では、腰から下の防寒がとても重要です。
正座や立ち姿で脚が冷えると、全身の冷えにつながります。
◾ ステテコ・裾除け
裾除けの代わりに、和装用ステテコを履くのがおすすめ。
絹や綿素材のものは通気性があり、汗をかいても蒸れにくいです。冬用なら「ネル素材」「裏起毛タイプ」を選びましょう。
裾除けと重ねることで保温力がさらにアップします。
◾ 足袋インナーと足元の工夫
足元は冷気を感じやすい部分。
最近は「足袋用インナーソックス」や「裏起毛足袋」なども登場しています。
特に屋外イベントや初詣などでは、
絹の五本指ソックス → 足袋 → 草履
という重ね方をすると、足先が冷えにくくなります。
また、草履の中敷きに貼るつま先用カイロ(低温タイプ)も効果的。足袋の裏に直接貼らず、間に薄い中敷きを挟むのがコツです。
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3.体幹を温める「腰・背中・首元」
見た目に影響しない防寒のポイントは「体幹の温め」。
ここが温まると、全身の冷えが和らぎます。
◾ 腰まわり
腰には冷えを感じやすい神経や血管が多く集まっています。
腰巻(ウールやフリース製)を巻くと、驚くほど暖かくなります。
また、帯の下にカイロを貼るのも有効。ただし、低温やけど防止のため、直接肌に触れないよう薄い布を挟みましょう。
◾ 背中・肩
冷たい空気が入りやすい背中や肩には、
襦袢の中に「薄手のショール」
肩甲骨の間に「貼るカイロ」
を入れると体がほぐれます。特に屋外の行事や神社参拝などではおすすめです。
◾ 首元
首が冷えると全身が冷えやすくなります。
外出時はショール・羽織・コートを重ねて防寒を。
「半衿」と「ショール」の色味を合わせると、暖かさとおしゃれの両立ができます。
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4.羽織・道行・コートで外出用防寒を
屋外での寒さ対策には、羽織・道行・道中着・コート類が欠かせません。
◾ 羽織(はおり)
室内でも着用でき、軽い防寒に最適です。
裏地を冬用(ネル裏・絹裏)に変えるとさらに暖かくなります。
近年は丈の長い「ロング羽織」が人気で、洋風コートのような雰囲気にも。
◾ 道行コート・道中着
外出時の正式な防寒着。
道行はかっちりした印象、道中着はややカジュアルに。
裏地付きや中綿入りのものを選ぶと、冬の外出も安心です。
衿元が四角く開いた道行は、フォーマルな場でも上品に映えます。
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5.小物を活用した寒さ対策
小物の工夫で、着物姿を崩さずに暖かさをプラスできます。
ショール・ストール:カシミヤやウール素材。衿元を覆えば見た目も上品。
手袋:レース手袋や皮手袋など、洋風でも色味を合わせれば違和感なし。
袖口カバー:風の侵入を防ぎ、手元を温かく保ちます。
アームウォーマー:外出時のみ装着し、屋内では外すと便利。
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6.見た目を崩さないコツ
防寒を意識するあまり、着物のラインが膨らんでしまうと台無しです。
ポイントは「薄くて暖かい素材を、体に沿わせて重ねる」こと。
インナーや腰巻を体にフィットさせ、帯の位置で全体を引き締めると、すっきりした着姿を保てます。
また、色味をそろえると印象がまとまります。
たとえば、グレーのコートにベージュのショールなど、柔らかいトーンで合わせると上品です。
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7.最後に ― 着物で冬を楽しむために
寒い季節こそ、着物の重ねの美しさが際立ちます。
衿や袖から少しのぞく重ね色、温かな羽織やショール…。
季節に寄り添った装いは、見る人の心まで温かくします。
無理に我慢せず、**「中に仕込む防寒」と「外で魅せる防寒」**を上手に組み合わせて、冬の着物時間を快適に楽しみましょう。
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🪶まとめ
インナーは薄手で暖かいものを選ぶ
下半身・腰・背中・首を重点的に温める
羽織・道行・ショールで上品に防寒
体に沿う重ね着でシルエットを美しく
■お問い合わせ先
おおがや
岡崎市連尺通1-4
https://www.oogaya.jp
HPお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください
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