水泳授業の「民間委託」インストラクターが指導　教員の負担軽減というメリットも（2023年5月26日）

兵庫県加古川市の小中学校で、早くもプールの授業が始まりました。児童らが泳ぐのは、スポーツクラブです。

　加古川市の氷丘南小学校に通う約１３０人の６年生。学校からバスで１０分、たどり着いたのは、地元のスポーツクラブ「コナミスポーツクラブ加古川」です。加古川市では今年から５つの小中学校で水泳の授業の民間委託を試験的に始めました。

　（指導するインストラクター）
　「手はしっかり前に戻して大きく。キックは強く早く」

　上達度によって１１の班に分かれ、インストラクターから指導を受けます。一方、担任の先生はというと…。

　（児童らと話す担任の先生）
　「泳げるけど泳ぎません。あなたたちのことを見守っています」

　プールサイドで子どもたちの見守りと評価に専念します。

　市によりますと、市内の３分の２の小中学校でプールが築４０年を超えるなど老朽化が進んでいて、プールを改修するよりも民間委託の方が費用が抑えられるというのが主な狙いですが、他にもメリットがたくさんあるといいます。

　（加古川市教委・教育総務課　岡本辰夫さん）
　「専門的できめ細やかな指導を受けることによって泳力の向上が図れること、指導や安全対策、施設の維持管理にかかる教員の方々の負担軽減につながること」

　例年より１か月も早く始まったプールの授業。これまでとは違う環境に子どもたちは…。

　（児童）
　「ここは水も温かいし専門的なことを教えてくれるのでうまくなる」
　「バタフライの腕が、コーチに教えてもらって高く上がるようになった」

　市教委は効果を検証して、来年度以降さらに拡大するかどうかを検討するとしています。

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