Kota Murakami Tenor Recital
Автор: Murakami Kota
Загружено: 2020-04-18
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ご視聴ありがとうございます。
テノール歌手の村上公太です。
2019年5月16日のリサイタルをノーカットでご覧いただけます。
【第1部】
カルダーラ作曲 心の魂 0:50〜
トレッリ作曲 あなたは知っている 4:27〜
ベッリーニ作曲 喜ばせてあげてください 7:13〜
ヴェルディ作曲 歌劇『ファルスタッフ』より
喜びの歌は愛しい人の唇からでて 10:12〜
ヴェルディ作曲 歌劇『リゴレット』より
女心の歌 13:44〜
ビゼー作曲 歌劇『カルメン』より
花の歌 16:58〜
プッチーニ作曲 歌劇『トスカ』より
妙なる調和 21:25〜
【第2部】
フランク作曲 天使の糧(パン) 25:25〜
リスト作曲 シラー詞 『ウィリアム・テル』より
3つの歌曲
第1曲〈漁師の少年〉 29:44〜
第2曲〈羊飼い〉 33:43〜
第3曲〈アルプスの狩人〉 37:45〜
シュトラウス2世作曲 喜歌劇『こうもり』より
飛び去った小鳩よ~さあ、早く飲もう! 40:53〜
レハール作曲 喜歌劇『微笑みの国』より
君は我が心のすべて 44:27〜
シュトルツ作曲 喜歌劇『ボヘミアの魔術』より
君を愛す 48:13〜
クルティス作曲
忘れな草 51:50〜
帰れソレントへ 55:12〜
プッチーニ作曲 歌劇『トゥーランドット』より
誰も寝てはならぬ 1:00:41〜
アンコール 2曲
以下解説
【第1部】
カルダーラ作曲 心の魂
イタリア・バロックの作曲家、カルダーラによる作品。もとは『愛の誠は偽りに打ち勝つ』というオペラ作品の中で歌われるカンツォネッタであるが「美しい唇に口づけすることができるならば私は苦悩にあっても幸せだろう!」と熱い愛を謳う詞と、耳障りの良い爽やかな旋律によりこの歌のみ単独で現在も歌い継がれている。
トレッリ作曲 あなたは知っている
バッハやヘンデルより30年ほど前に生まれヴァイオリニストとしても活躍したイタリアの作曲家、トレッリによる唯一の古典歌曲。「あなたは私がどれほどあなたを愛していたか知っている。あなたが私だけを愛してくれたら、私は何もいらない。私を忘れないで。そして(その事で、自分の行った)不実を恥じなさい。」と、優美な旋律と相反した切ない詞が掛け合わさった、心動かされる作品。
ベッリーニ作曲 喜ばせてあげてください
ベッリーニはロッシーニ、ドニゼッティとともに19世紀前半活躍しベルカント・オペラを確立させたイタリアの作曲家である。「喜ばせてあげてください」は歌曲集『六つのアリエッタ』の第6曲。「美しい私のあの女(ひと)の心を喜ばせてあげてください。たとえ私の心は楽しまなくとも 愛の神よ、私はあなたを許します。彼女の苦しみは私の苦しみよりももっと気にかかります。私は自分のうちに生きている以上に彼女の中に生きているからです」と、慈愛に満ちた詞は清らかで美しい旋律と相まってさながら柔らかな光に包まれるような一曲である。
ヴェルディ作曲 歌劇『ファルスタッフ』より 喜びの歌は愛しい人の唇からでて
悲劇の帝王ヴェルディが作曲した究極の喜劇であり、彼の遺作のオペラ作品。巨漢な老騎士ファルスタッフの間抜けな企みを陽気な女房たちが懲らしめる…といった物語であるが、第3幕、夜の帳が落ちた幻想的な森のなかで若い青年フェントンが愛する恋人を想い、「口づけされた唇は幸せを失わない」と、胸で高鳴る熱い気持ちを奏でたロマンチックな一曲。
ヴェルディ作曲 歌劇『リゴレット』より 女心の歌
ヴェルディが書いたオペラ作品のなかでもたいへん人気の高い歌劇『リゴレット』。ヴェルディならではの華やかな音楽にのせて「風に吹かれる羽根のように女は変わりやすいものだ」と、マントヴァ公爵の高貴かつ開放的なキャラクターを表現したテノールが歌うベルカントオペラ・アリアの代表的な一曲。
ビゼー作曲 歌劇『カルメン』より 花の歌
ヴェリズモ・オペラの代表格『カルメン』は現在日本で最も上演回数の多い歌劇である。第2幕、主人公カルメンに翻弄され恋に落ちたホセが「おまえが投げたこの花を、俺は牢の中でも手放さなかった…俺はおまえのものだったんだ!カルメン!おまえを愛している!」と、(束縛と執着心を剝き出しにして⁉)切実に歌い上げる。
プッチーニ作曲 歌劇『トスカ』より 妙なる調和
20世紀を代表するイタリアのオペラ作曲家プッチーニは、その優れた心理描写と色彩豊かな音楽性により「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」など数々の有名な歌劇を生み出している。「トスカ」も同様に甘美な旋律と劇的かつ残酷な物語により非常に人気の作品である。第1幕トスカの恋人で画家のカヴァラドッシは「美しい婦人を描いている間も私の心はトスカにある!」と歌う。同じく劇中で歌われる「星は光りぬ」と並びテノールの名アリアの一つである。
【第2部】
フランク作曲 天使の糧(パン)
ベルギー出身でフランスで活躍し、カトリック信者であった作曲家兼オルガニスト、フランクが作曲した「荘厳ミサ曲」の中の一曲。詞は中世の神学者トマス・アクィナスによる「Sacris Solemniis」の2節から採られている。当時フランス楽界で流行していたオペレッタなどの軽妙で華やかな音楽には流されず、フランク自身の実直な生き方が表れた神聖な穢れなき美しい旋律は聖体を賛美した祈りの詞と相まって多くの人々に愛されている。
リスト作曲 シラー詞
『ウィリアム・テル』より3つの歌曲
・漁師の少年 ・羊飼い ・アルプスの狩人
フランツ・リスト (ハンガリー、1811-1886) は音楽史上最高のピアニストともいわれ、超絶技巧を駆使したピアノ作品を数多く残した作曲家であるが、80曲程の歌曲も書いており、現在ピアノ独奏曲としても有名な《愛の夢》もオリジナルは歌曲である。
《ウィリアム・テルから3つの歌》は、ドイツの詩人シラーの書いた戯曲『ウィリアム・テル』の第一幕 第一場冒頭で描かれるスイスの湖や山などの自然風景の中で、漁師・羊飼い・狩人が歌う詩にリストが音楽を付けたものである。
リスト自身、25歳のときにマリー・ダグー伯爵夫人とスイスを訪れており、彼曰く「もっとも強い感動、もっとも鮮明な印象を音で表現した」作品が《巡礼の年 第一年 スイス》である。この曲集には〈ウィリアム・テルの聖堂〉、〈ワレンシュタットの湖で〉、〈牧歌〉、〈嵐〉などが収められ、10年後に作られるこの歌曲と類似している。
リストは、言葉の持つ力は伝えるという意味において絶大であり、また音は印象を具現化することができると考えた。その言葉通り、伴奏部は非常に描写的に作られており、印象派の作品を思わせる。
第1曲 〈漁師の少年〉
フルートを模した甘い旋律とともに描かれる穏やかな湖、きらびやかな水の様子。美しさの中にも恐ろしさを秘めている作品。
第2曲 〈羊飼い〉
アルペンホルンやカッコウの鳴き声が歌とピアノで印象的に歌われ、郷愁的な憂いを感じさせる。
第3曲 〈アルプスの狩人〉
非常に力強く、嵐のような激しいこの作品によって、attaccaで奏される3曲が劇的に締めくくられる。
シュトラウス2世作曲 喜歌劇『こうもり』より
飛び去った小鳩よ~さあ、早く飲もう!
数多あるオペレッタのなかでも断トツの人気を誇る『こうもり』。心躍る有名な序曲にはじまり華やかで美しいワルツやポルカに乗せて次々繰り広げられるドタバタ劇はウィーンの粋と洒落たっぷりで気分爽快にさせる。その中から主人公の妻ロザリンデの愛人アルフレードが歌う2曲をメドレーでお送りします。
レハール作曲 喜歌劇『微笑みの国』より 君は我が心のすべて
レハールはオーストリアを代表するオペレッタ作曲家であり代表作は『メリーウィドウ』が挙げられるが、この『微笑みの国』はオペレッタには珍しく悲劇となっており、物語もウィーンと北京という西洋と東洋の双方を舞台とした異彩を放つ作品となっている。第二幕、中国のエリート外交官であるスー・チョンは「私の心はすべて君のものだ!君がいない所には、私もいることはできない。もし太陽の光が花にキスをしなければ、花がしおれてしまうようなものだ…」と溢れる愛をウィーンから嫁いできた妻に歌う。
シュトルツ作曲 喜歌劇『ボヘミアの魔術』より 君を愛す
シュトルツはオーストリアの作曲家兼指揮者で、晩年には「ウィンナ・ワルツの伝統を保持する最後の指揮者」と呼ばれた。また、作品番号が2000に達するという稀にみる多作家であり、「20世紀のヨハン・シュトラウス」と称えられた。
「愛している!あなただけが私の世界です。あなたの眼差しが曇りなきまばゆい光を放ち、私の人生はとても美しく魅力あふれるのだ。私の夢はあなたと通じてのみ叶うのです!」と情緒豊かにたっぷりと歌う。ウィーン・オペレッタ最末期のワルツをお楽しみください。
クルティス作曲 忘れな草 & 帰れソレントへ
イタリア・ナポリ生まれの作曲家クルティスは1900年~1930年までの間に約100曲ものカンツォーネを作曲した。その中でも最も有名な2曲。
忘れな草は欧米では友愛や誠実を示す花として親しまれており、「真実の愛」「私を忘れないで下さい」という花言葉を持っている。
「ツバメ達が去っていく 寒く日のささないこの地から 愛と幸せの巣と春の花々を探して…私を忘れないで 君こそが我が人生 愛の巣は心の中に 私を忘れないで」と去っていった恋人をツバメに例え歌う。
『帰れソレントへ』はソレントの美しい自然と男心を歌う、言わずと知れたカンツォーネの名曲である。
「美しい海 感傷をさそう 君の優しき囁き 夢の中へいざなう… 行かないでくれ これ以上僕を苦しめないでくれ ソレントへ帰って来てくれ!」
両曲ともメロドラマのような、ナポリの情熱的な音楽に失恋のやるせない気持ちを明快に歌ったカンツォーネ特有の音楽表現はいつまでも人々を魅了している。
プッチーニ作曲 歌劇『トゥーランドット』より
誰も寝てはならぬ
プッチーニが最後に作曲した歌劇『トゥーランドット』は、古代中国・北京を舞台に創られた寓話を題材とし異国情緒あふれる音楽で壮大に描いた作品。第2幕においてトゥーランドット姫より「今夜は誰も寝てはならぬ!求婚者の名を解き明かすことができなかったら住民は皆死刑とする!」と命令が出る。それに応えた第3幕、カラフ王子によって歌われる。「夜よ早く消え去れ!星よ早く隠れてしまえ!夜明けには、貴方を勝ち取ってみせる!」と自らの決意を高らかに歌い上げる。
曲目解説:村上公太 守谷由香
(リスト作曲 シラー詞 『ウィリアム・テル』より 3つの歌曲のみ 町田百合絵)
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村上公太
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