スケール下行形はリレーで繋ぐ♪　１指から４指の移弦

🔶今回のテーマは『スケール下行形はリレーで繋ぐ♪』です。

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前々回UPした『スケールはトンネルとリレー♪』の後編（下行形：リレー編）になります。（１stポジションでの説明となります。）

スケールだけではないのですが、特にスケール下行形での移弦の処理が、あまりうまくいかない、、、という方が多いように思います。

何故かというと、下行形の時には、基本、開放弦（０）ではなく、４指を使うため、スケールなので順番に降りてきて、１指まで来たら次に４指を使う、これが人によってはとどかないとか、１指→４指をいきなり取らずに、下から指を置いてから４指の音程をとってしまうことが多いようです。


この下行形のスケールでは何故『リレー』なのか？というと、
上の音から降りてきて、１指（例えば♯ファ）を取って、１指を跳ね上げてから４指（例えばミ）を取ってしまう、というのは、例えば、マラソンのリレーで、バトンを次の人に投げてしまうようなものです。


普通は、先の走者と次の走者、両者の手に、一瞬、触ってから、次の走者に渡されますよね。
そうでないと、バトンを落としてしまう。。。


スケールの下行形での１指から４指への移弦の時、バトンを渡すリレー選手と同じで、１指も４指も、一瞬、同時に弦に触っています。


そして、移弦した４指（この場合は幹音のミ）がしっかり出た段階で、移弦前の１指の音（♯ファ）は、お役御免（解放）となります。

移弦前の１指と移弦後の４指が、一瞬ですが同時に弦に触る利点は、
１）雑音が出にくい
２）指同士の距離感が掴めるため、音程を決めやすい
です。

この方法（リレー奏法？？）をマスターしてしまえば、テンポが速くても雑音も出にくいし、とても楽に確実に音を出すことができます。

ただし、移弦の際に、指を上げるタイミングや解放の仕方などわからずに、指を跳ね上げてしまっていた方の場合、最初にかなりゆっくりと意識してトレーニングを行う必要があると思います。

移弦前の１指と移弦後の４指を、一瞬であっても同時に置けないという方は、まず、指を自由に動かすためのエネルギーが拡散してしまい、逆に手先が力んでしまって力づくで行おうとしている可能性があります。

支えの指である親指を握り込んでしまい、力んでしまっているケースも多くあります。

🔷余談ですが、
そういう場合には、まず、フィッティング・チェックを行い、体全体が機能しやすい状態で、ヴァイオリンを楽に構えられているかどうかを確認する必要があります。

ヴァイオリンを自分の体に合わせるためにフィッティングを選びます。
ですが、ヴァイオリンに自分の体を合わせてしまっている方がとても多いようです。

気になった方はこちらの動画をご覧くださいね。
🟡ヴァイオリンを自分の体に合わせる♪（顎あて　肩当　フィッティング）
　   • ヴァイオリンを自分の体に合わせる♪（顎あて　肩当　フィッティング）  

🟢（スケール下行形でリレーで上手く繋ぐための）トレーニング方法
　・最初はゆっくり手順を確認して行う
　・移弦前の１指を軸に、威厳後の４指をとる前に左肘で隣の弦へ移れるようにサポートする
　　（指先だけで移動しない）
　・（左手）前腕が根っこのつもりで、肘から４指を持ち上げながら移弦する

🔶 00:00 《プチおまけ》ガヴォット冒頭部分のみですが演奏（Bach : BWM1006)
🔶 00:26 《例1》A dur スケール（音階）(右側から見る）
🔶 00:41 《例2》A dur スケール（音階）（左側から見る）
🔶 00:57 上手くいかない〜
🔶 01:37 何故、『リレー』なのか？
🔶 02:44 『リレー』する利点
🔶 03:04 トレーニング方法
🔶 03:31 《例》移弦前１指から移弦後４指の状態
🔶 03:49 注意する点
🔶 04:10 トレーニングに対する考え方
🔶 04:36 エンディングのあいさつ

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