第五話[叫び]SID VICIOUS 音楽小説【She the punk】
Автор: STORY MUSIC 音楽小説
Загружено: 2025-09-02
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音楽小説
【She the punk】
第五話
[叫び]SID VICIOUS
poetry
リナがシド・ヴィシャスを知ったのは、ユーチューブで偶然流れてきたライブ映像だった。
セックス・ピストルズ。77年。混乱、暴力、絶望――なのに、最高だった。
ベースなんてほとんど弾けてなかった。でも、ステージに立ってる姿だけで、何かが伝わってきた。
「音じゃない、“生き様”でぶん殴る。それがシドなんだ」
それ以来、リナは彼の写真をスマホのロック画面にした。
Tシャツは自分でシドの似顔絵を描いたもの。
アンプの上には、ポスター。親に怒られても貼り続けた。
朝、目が覚めると、私はまずシド・ヴィシャスのポスターに目をやる。
剥がれかけた端をテープで止めたそのポスターには、ベースを持った彼がこちらを睨みつけている。まるで「今日もやれるのか?」と試されてるような気がして、私は頷き返す。
ここは札幌、郊外の団地。80年代のパンクなんて、今の学校じゃ誰も知らない。
みんな「K-POP」とか、よくわかんないバズってる動画の話ばっか。
だけど私にとってのスターはシド・ヴィシャス。
彼の破滅的な生き方、血の滲むような叫び、そしてたった21歳で死んだその生き様が、どうしようもなく美しいと思った。
「何かに壊される前に、自分で壊してやる」
そんな彼の刹那的な美学に、私は取り憑かれていた。
今日も制服のしたに、手作りのピンバッジをつけて学校へ向かう。
耳には安全ピン。先生には見つからないように長い髪で隠している。
でも、ただ憧れるだけじゃ終われない。
私には夢がある。
この退屈な町をぶち壊して、私のバンドで世界を驚かせること。
シドのように、誰にも媚びず、怖れず、叫ぶこと。
「叫びたくても、叫べない」私に教えてくれた。
下手くそでもカッコ悪くても精一杯、生きろ!
.....そして私は叫び始めた
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