【うつ病】うつ病再発予防期の過ごし方4つ【精神科医が12分で説明】抑うつ状態|うつ|精神科
Автор: こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Загружено: 24 янв. 2025 г.
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0:00 (1)はじめに
0:22 (2)うつ病の再発予防期
2:55 (3)うつ病再発予防期の過ごし方4つ
3:04 ①社会復帰
5:09 ②うつ病と折り合う
7:13 ③治療を終える
9:20 ④再発予防
11:20 (4)まとめ
うつ病では意欲と活動が戻ると再発予防期になり、復職などの社会復帰を行います。十分安定してから抗うつ薬を減らし、薬なしの治癒に至っての治療終結を目指します。ただし終結後も再発予防の取り組みの継続が必要です。
「うつ病再発予防期の過ごし方4つ」について、精神科医が12分でまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
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(1)はじめに
うつ病は、落ち込みや意欲低下などの症状が続く脳の不調です。主に脳内物質セロトニンの不足などが影響し、意欲や活動量が増えにくい状態が特徴です。症状には、落ち込みや不安、意欲低下などの「こころの症状」、不眠や疲れやすさなどの「体の症状」、人を避けたり声が小さくなるなどの「行動の変化」があります。
治療の基本は、ストレスから離れて頭を休ませる「休養」、抗うつ薬SSRIなどによる「薬物療法」、ストレス対処法の見直しを行う「精神療法」です。病期は大きく3段階に分かれており、休養が最優先の「急性期」、徐々にリハビリを進める「回復期」、そして社会復帰を目指す「再発予防期」があります。
(2)うつ病の再発予防期
再発予防期は、落ち込みなどの症状が改善し、意欲や活動量も回復して社会復帰を視野に入れる時期です。社会復帰後、しばらく安定が続けば、徐々に薬を減らして治療終了を目指していきます。
ただし、この時期には注意が必要な点がいくつかあります。特に社会復帰に伴う負荷増加による再発リスクは要注意です。また、うつ病を経験したことによる社会的立場への影響や自己認識の変化に伴う葛藤が生じることもあります。さらに、基本的にうつ病は治癒可能な病気ですが、不安になりやすいなどの微妙な性格変化が残ることもあります。
(3)うつ病再発予防期の過ごし方4つ
①社会復帰
社会復帰は大きな達成である一方、ストレス増加による再発リスクにも注意が必要です。そのため、徐々に負荷を増やしながら慣らしていく方法が現実的です。復職には、週5日8時間の負荷に継続して対応できる活動量、ストレス対処技術、そして再発予防の具体的な計画が必要とされます。
多くの場合、リワークプログラムの利用が有効です。これは医療機関等で行われる集団活動プログラムで、週2-3回から始めて段階的に負荷を増やし、最終的には実際の仕事と同等の負荷まで準備していきます。同時に、発症時の振り返りやストレス対処法の習得も行います。
ただし、復職が必ずしもベストな選択とは限りません。環境との相性が悪い場合は再発リスクが高まる可能性があります。会社での異動が望ましい場合もありますが、それが難しい場合や、自身の価値観が変化して現在の職場との不一致を感じる場合は、転職も現実的な選択肢となり得ます。
②うつ病と折り合う
うつ病は十分に改善しても、その経験自体は消えることはありません。この経験はキャリアや価値観に影響を与え、人生設計の大きな修正を迫られることもあります。重要なのは、この経験にいかにプラスの意味を見出すかです。
確かに、社会復帰までの期間、キャリアや人間関係への影響、それまで持っていた根拠のない自信など、失うものは少なくありません。これを単なる喪失体験として捉えてしまうと、自己肯定感が失われ、再発リスクも重なって、より困難な状況に陥る可能性があります。
そのため、うつ病になったからこそ得られた新しい視点や、この困難に向き合い乗り越えてきた経験を自分の中で肯定的に意味づけることが重要です。これは必ずしも客観的な評価ではなく、本人の主観的な判断と決意によるものですが、前を向いて生きていくために必要な過程です。
③治療を終える
うつ病は改善までに時間がかかりますが、最終的には薬なしでの治癒を目指せる病気です。ただし、早期の治療中止は再発リスクを高めるため、十分な安定期間を確保することが重要です。
特に、活動量が回復してきた時期は「もう大丈夫」と感じて治療を終えたくなりがちですが、この段階での中止は望ましくありません。一般的に、復職後半年程度の安定期間を確認してから、慎重に薬の減量を検討していきます。
薬の減量は段階的に行い、その過程で離脱症状に注意を払いながら、日々の再発予防の取り組みと並行して進めていきます。最終的な目標は、薬なしでも安定した状態が続く「治癒」です。ただし、治療終結後も再発予防の意識は継続していく必要があります。
④再発予防
うつ病は治癒後も、一般的な人より再発リスクが高いとされています。そのため、日々のストレスや疲労への対策を継続し、再発の兆候に早めに気づいて対応することが重要です。
具体的な再発予防の取り組みは、主に3つあります。1つ目は「日々のストレスへの対策」です。ストレスを必要以上に受け止めず、早めに発散する方法を確立します。ストレスを生みやすい考え方の癖がある場合は修正を試み、対人関係でのストレスには健全な自己主張(アサーション)の習得で対応します。
2つ目は「日々の疲労への対策」です。自分に合った効率的な疲労回復法を見つけ、実践します。また、運動習慣による体力向上や、生活リズムの安定化により、疲労への耐性を高めていきます。
3つ目は「再発の兆しへの対策の準備と実践」です。過去の経験から自分の再発の前触れを知り、それが現れた際の対応計画を事前に立てておきます。実際に前触れを感じた場合は、早めに気づいて準備した対策を実行し、再発を防ぎます。
(4)まとめ
うつ病の症状と活動量が安定すると再発予防期に移行し、社会復帰を目指していきます。この時期の過ごし方として重要なのは、「社会復帰」「うつ病と折り合う」「治療を終える」「再発予防」の4つです。
特に、再発リスクは治癒後も残るため、日々の予防的な取り組みを継続することが大切です。焦らず段階的に社会復帰を進め、うつ病の経験を肯定的に受け止めながら、自分に合った再発予防の仕組みを作り、実践していくことで、より安定した回復を目指すことができます。
この過程は決して容易ではありませんが、一つひとつのステップを着実に進んでいくことで、より健康的で充実した生活を取り戻すことができるのです。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
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【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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