台湾の政治犯を救う会―人権は国境を超えて―
Автор: 台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
Загружено: 2021-11-01
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#台湾 #人権 #台湾の政治犯を救う会
特設サイト https://snet-taiwan.jp/twhr/
現在は人権先進国となった台湾ですが、1947年の二二八事件、そして1949年から87年の38年間、世界最長の戒厳令が敷かれた暗黒の時代がありました。白色テロ期から続くこの数十年間の台湾では、政治活動や言論の自由が厳しく制限され、多くの有為の人々が弾圧、投獄、処刑されたのです。
こうした人権弾圧に対して、台湾国内で声を上げることは、政治犯として捕まり、処刑されることを意味しました。
政治犯たちをなんとか助けようと、政治犯のリストを国外に送り、世界に台湾の人権弾圧の実態を伝えようとしたのが、当時、台湾に滞在していた三宅清子氏でした。
1976年、三宅清子氏は帰国後、東京に台湾の政治犯を救援するための組織を作れないものかと川久保公夫教授(当時大阪市立大学教授、アムネスティ日本支部副理事長)に相談し、可児裕二氏(当時日本ユネスコ協会連盟職員)を紹介されます。可児氏等の呼びかけに応じて、ユネスコ東京、人権を考えるエスペランティストの会、林景明氏を囲む会や教会関係者などが集まり、1977年7月24日に東京で「台湾の政治犯を救う会(略称:救う会)」が発足しました。
「救う会」は、政治的な活動ではなく人道的な立場から、台湾の非人道的な状況に対して抗議し、政治犯釈放や待遇の改善を求め、市民による国際的な人権活動を展開していきます。「救う会」の活動は、集会、デモ、ハンガーストライキ、抗議文の送付などの抗議活動、ニュースレターや機関紙の発行、ビラの配布などの情報発信と共有、政治犯への支援など多岐に渡りました。時には、台湾で身の危険に晒され、投獄されたメンバーもいました。「救う会」の活動はすべての政治犯が釈放されるまで続けられ、1994年に解散します。
今回上映する映像記録「台湾の政治犯を救う会―人権は国境を越えて」では、当時の「救う会」メンバーの可児裕二氏、桐越大道氏、黄崇子氏、手塚登士雄氏、三宅清子氏、渡田正弘氏(五十音順)を、2021年8月にインタビューし、当時の日台の状況、創立経緯、活動内容について貴重な証言を集めるとともに、若い人たちに向けてメッセージをいただきました。
この映像は、日本の市民による国境を越えた台湾への人道支援、および台湾の民主化の歩みの記録でもあります。
出演
■可児 裕二 氏
「救う会」初代事務局長/日本ユネスコ協会連盟職員(当時)
人権・平和への問題意識から、林景明氏の国籍訴訟、政治亡命へと関心を寄せ、その原因である台湾の人権弾圧を知るに至る。当時アムネスティ日本支部副理事長だった川久保公夫氏と協力し、組織づくりを行うなど「救う会」創設に尽力した。創設後、約二年にわたり、事務局長を務めた。
■桐越 大道 氏
「救う会」会員/会社員(当時)
高校教員時代にユネスコに出会い、ユネスコ協会の活動を通じて、仕事の傍ら、「救う会」に参加するようになる。2017年12月10日、「世界人権デー」に台湾で開催された「戒厳令解除 30 周年」記念行事に参加した。台湾映画にも造詣が深い。
■黄 崇子 氏
「救う会」事務局スタッフ/NGO団体スタッフ(当時)
ユネスコ協会で可児氏に出会ったことがきかっけで、「救う会」に参加した。在日台湾人二世。1983年に台湾に留学した際、義光教会(元林義雄自宅)で政治犯家族のためのプログラムの一環として日本語を教える。台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会の活動にも携わる。
■手塚 登士雄 氏
「救う会」事務局員/会社員(当時)
ニュースレターなどの刊行物の執筆・編集を長年にわたって担当した。「台湾の政治犯を救う会活動記録(1977年~1994年)」では、「救う会」の活動に関する貴重な資料を整理、保存し、「救う会」の歴史を未来に伝えている。アナキズム、大杉栄、エスペラントについての著述もある。
■三宅 清子 氏
「救う会」呼びかけ人/通訳・翻訳者(当時)
台湾滞在時、政治犯の置かれている惨状を知る。事実を海外に発信し、国際的な圧力で人権弾圧を防ごうと、命を賭して情報の収集や発信に尽力し、政治犯の救援に努めた。特務機関に関知され台湾での活動が困難になったため、帰国。「救う会」の創設に奔走し、台湾から政治犯の情報を様々な手段で集め、日本で救援活動を続けた。
■渡田 正弘 氏
「救う会」事務局スタッフ/店員(当時)
在日外国人の人権問題への関心から、林景明氏を囲む会に参加したことが、「救う会」結成への参加につながる。1979 年 12 月に「美麗島事件」関連情報の調査および政治犯家族へのカンパを渡す目的で訪台した際、帰国時の空港で逮捕され84 日間拘留された。2017年 12月10日に、「戒厳令解除 30 周年」記念行事に参加した。
映像記録「台湾の政治犯を救う会―人権は国境を越えて」
企画:
台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
国家人権博物館
SNET台湾(日本台湾修学旅行支援研究者ネットワーク)
ナレーション: 山本 亜希
写真・資料提供: 国家人権博物館・二二八国家紀念館・手塚 登士雄・林 雨佑
撮影:木全 哲・福士 織絵・
編集:木全 哲
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